生態系間ネットワークと食物網の精査による藻場の生態系サービスの包括的評価
Project/Area Number |
13J02141
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
上村 泰洋 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 生態系サービス / 藻場 / 食物網解析 / 海流 / 魚類生産 |
Research Abstract |
人類に恩恵をもたらす生態系の機能を生態系サービスと呼ぶ. 藻場などの沿岸域生態系の生態系サービスは, 地球上の全生態系の中で, 最も高い経済価値を生み出すと試算されている. しかしながら, 沿岸域生態系における生態系サービスは, 未評価の機能も多い現状にある. 本研究では, 沿岸域生態系の生態系サービスの包括的評価を目的に, 定量的な魚類採集と食物網解析から, 移動性資源の生産に対する沿岸域生態系の貢献度評価, 資源生物の生産に餌料生物として間接的に貢献する低次生物群の評価を実施する. また, 藻場の生態系サービス時空間変動を解析するため, 気候区分や卓越する海流が異なる環境条件において調査を行う. 研究計画にもとづき, 2013年4-7月の期間に黒潮域, 親潮域, 対馬暖流域の卓越する日本国内のアマモ場, カリフォルニア海流の卓越する米国オレゴン州のアマモ場にて, 小型の巻き網を用いた魚類の定量採集と環境調査を実施した. 魚類生産の評価や成長解析を行うために必要な耳石日周輪解析に用いる魚類をエタノール保存した. 採集地域間や東西太平洋間における生態系サービスの評価を行うために, 採集された魚類の種同定, 全長, 湿重量を計測した. また, 水温, 塩分, 動物プランクトンの採集, 藻場の繁茂状況調査を実施した. これまでに行ってきた研究成果として, 藻場の優占種であるシロメバル稚魚の減耗率と藻場の被食シェルターとの関係及びその季節変動を調査した研究が, 学術雑誌に受理された.
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)