アセトアルデヒド脱水素酵素群の基質選択性に着目した卵胞発育機構の分子内分泌的解析
Project/Area Number |
13J02153
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied animal science
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
川合 智子 広島大学, 生物圏科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 卵胞発育 / LH受容体 / 卵成熟 / エピジェネティック / レチノイン酸 / 細胞分化 / DNAメチル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
FSHが誘起し,排卵刺激を感受する排卵前卵胞形成に顆粒膜細胞のLH受容体(Lhcgr)発現が必須であるが,Lhcgrは排卵刺激(LHサージ)直前まで発現しない.Lhcgr発現は,FSHにより活性化される転写因子Sp1がプロモーター領域に結合することで誘起されるが,その時期をLHサージと同調させる仕組みは不明である.従って,この発現機構を解明することで,家畜繁殖異常で高い割合を占める卵胞発育障害の解明にも繋がると考えられた. 本研究では,Lhcgr発現に必要な新規因子探索に遺伝子発現網羅解析を行い,レチノイン酸(RA)合成酵素を見出し,LHサージに同調した顆粒膜細胞のLhcgr発現機構の解明を試みた. RAとLhcgr発現の関係を調べるため,内因性RAに反応しLacZを発現するRARE-LacZ遺伝子導入マウスを用いた.FSH刺激を受けた顆粒膜細胞でLacZ陽性が認められ,同じ細胞にLhcgrも局在していた.LacZ活性は,RA合成の抑制剤により低下した.そこで,RA合成抑制剤を卵胞発育ホルモン(eCG)と同時投与するとLhcgr発現が有意に抑制され,排卵数,卵の成熟・発生能も低下した. しかし,Lhcgrプロモーター領域にRA応答配列がない.つまり,RAによるLhcgr発現制御は間接的と考え,Sp1結合サイトのCpG配列に着目し,DNAメチル化解析を行った.eCG投与前では CpG配列のメチル化割合は高いが,eCG投与によりその割合は著しく減少した.一方,eCGとRA合成抑制剤の同時投与はメチル化を維持していた. 排卵前卵胞形成時には,Lhcgr以外にも多くの遺伝子で脱メチル化が起こっていることも見出している.引き続き詳細に検討し,RAが誘起する脱メチル化と共に核内の遺伝子発現基盤を解明することで,顆粒膜細胞の機能変化と卵の成熟・発生能の関係性が明らかになると期待している.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)