パルス性地震動に対する伝統木造建物の地震挙動の解明と耐震診断法の構築
Project/Area Number |
13J02580
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
杉野 未奈 京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | パルス性地震動 / 伝統木造建物 / 最大応答評価 / 耐震診断 / 振動台実験 / 静的加力実験 / シミュレーション解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、内陸地殻内地震の震源近傍で発生するパルス性地震動に対する伝統木造建物の地震時挙動を解明し、簡易かつ高精度な耐震診断法を構築することを目的とし、当該年度は下記の独創的な研究を行った。 1、「単位軸組架構の動的変形特性評価式の一般化」:本研究では、伝統木造建物の構造要素である単位軸組架構について、固有振動数の振幅依存性を表す動的変形特性の一般化を目指して、架構の接合部、非構造部材の有無、壁材・木材の違い、軸組断面寸法などの仕様の違いが復元力特性や動的変形特性に及ぼす影響を分析した。分析においては、微小変形から最大変形角1/10rad以上で水平抵抗力を喪失するまで実施した単位軸組架構の静的水平加力実験結果と、単位軸組架構の振動台実験結果を用いた。分析結果より、架構の仕様によって復元力特性は大きく変化するが、単位軸組架構の1/1000rad以上での動的変形特性は仕様によらず概ね一つの回帰式で表現可能であることを示した。 2、 「伝統木造建物の簡易耐震性能評価法の構築」:本研究では、一般的な伝統木造建物の簡略的な耐震性能評価に適用する動的変形特性の評価式を、前述1および振動台実験の結果、既往の地震観測記録に基づいて構築した。まず、常時微動計測から得た固有振動数と、1/1000radでの等価固有振動数の低下率と、1/1000rad以上での単位軸組架構の静的加力実験の結果に基づいて伝統木造建物の動的変形特性の評価式を構築した。次に、伝統木造建物の耐震診断基準となる最大応答変形角を、常時微動計測結果と上記の動的変形特性を用いて簡略的に推定する方法を提示したのち、既往の実大木造建物の振動台実験結果を用いて精度検証を行うとともに、実在する京町家への適用事例を示した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)