分子化石を用いた白亜紀海洋無酸素事変期における海洋環境変動と生態系応答の解明
Project/Area Number |
13J02814
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Stratigraphy/Paleontology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
安藤 卓人 北海道大学, 理学院, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 白亜紀海洋無酸素事変(OAEs) / 分子化石 / ケロジェン / アクリターク / 渦鞭毛藻 / 海洋基礎生産者 / 蝦夷層群 / 海洋生態系復元 / 海洋無酸素事変(OAEs) / 白亜紀 / バイオマーカー / トコフェロール / 白亜紀温暖期 / 海洋無酸素事変 / 三芳香環ステラン / アリルイソプレノイド |
Outline of Annual Research Achievements |
新たに中極性カラム(VF-200 ms)をGCMSに装備して再分析を行なった結果,三芳香環ステロイドの異性体の分離に成功し,これらの化合物を用いた生産性指標のデータ精度の向上ができた。また,ケロジェン観察をより詳細に行なうために,8月下旬から9月頭にドイツで研究室訪問をした。特にアクリタークについては,AWIのVersteegh博士,Senckenberg博物館のBrocke博士らと綿密な議論をし,分類法に関して細かな指導を受けた。これらのデータを整理した結果,南東フランスと北海道の両方のOAE2層準試料中で渦鞭毛藻の生産性指標(TADS)の高い試料においては,渦鞭毛藻シストに類似したアクリタークMicrhystridiumが濃集しており,これらを形成したと考えられる小型の渦鞭毛藻類がOAE時の海洋生産に寄与した可能性が示された。 また,OAE1b期の堆積岩における特殊なアリルイソプレノイドの起源特定のため,Senckenberg博物館の協力で入手できたMessel頁岩を用いて追加の実験を行なった。具体的には,長鎖アリルイソプレノイドの同定,それらの起源生物であるBotryococcus buraunii (Race L) の形態観察,およびその濃集画分の熱分解分析をした。OAE1b層準堆積岩のうち弱い蛍光を発するWFA(weakly fluorescent amorphous)が濃集した試料を熱分解すると,特徴的なイソプレノイドが多く検出,B. buraunii濃集画分と同様の分析結果が得られた。これらの結果から,OAE1b 時の基礎生産者として,B. burauniiと近縁な海生緑藻類が大きく寄与した可能性が指摘できた。 以上の研究成果は,OAEs発生時の海洋基礎生産者を議論する上で重要な成果であり,これらに関連した発表は論文の執筆と合わせて今後行なっていく予定である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(26 results)
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[Journal Article] Indian monsoon rainfall2015
Author(s)
Clemens, S.C., Kuhnt, W., LeVay, L.J., and the Expedition 353 Scientists
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Journal Title
International Ocean Discovery Program Preliminary Report
Volume: 353
Pages: 1-46
DOI
Related Report
Open Access
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