Project/Area Number |
13J02819
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
吉田 謙太 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 1分子イメージング / アダプター分子 / 免疫シグナル / Fcエプシロン受容体 / LAT / SLP-76 / Gads / 1分子追跡 / 免疫細胞 / シグナル伝達 |
Outline of Annual Research Achievements |
Fcエプシロン受容体は、マスト細胞にあって、多価抗原に応答してヒスタミン放出や細胞移動を誘導するなどして個体を守る機能を持つ一方、アレルギーの起因ともなっている。このシグナル過程で、複数の下流へとシグナルを分岐する足場として機能するアダプター分子がLATである。しかし、LATの作動機構はよく分かっていなかった。本研究では、2種分子同時1分子観察・追跡法を用いてLATの作動機構の解明を進めている。今年度の研究の成果は、以下の3点である。 (1) LAT分子の一部は、細胞質内のベシクル膜上に存在することを示した(LATベシクルと呼ぶ)。LAT分子の大部分は細胞膜上にあって、それらは脂質と同程度に速い拡散運動をしていて、これは刺激前後で変わらないことが見いだされた。すなわち、足場分子として、多くの下流分子を集めて集合体を形成しても、細胞膜上ではあまり大きな会合体を作らない可能性が高い。 (2) 抗原刺激後、LATベシクルには、様々な下流のシグナル分子がリクルートされることが見いだされた。一方、細胞膜上のLATとの共局在は、現在の我々の時間・空間分解能では検出できなかった。LATベシクルは、細胞膜の細胞質側表面に結合して動かないものが多かった。細胞膜の内側表面での滞在は、多くが1分程度の寿命をもつことが示された。 (3) 一方、細胞膜では、抗原刺激後に、細胞質側表面でアダプター分子SLP-76、Gadsを中心としたシグナル分子複合体が形成されることを見いだした。文献調査に基づき、この複合体がアクチン線維と相互作用している可能性を検討したが、それは検出できなかった。 これらの結果は、細胞膜上とLATベシクル膜上の両方で、Fcエプシロン受容体のシグナル伝達が起こっていることを示している。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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