ブリ類の初回成熟年齢を決定する遺伝要因とその機構の解明
Project/Area Number |
13J03031
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | Fisheries Research Agency |
Principal Investigator |
入路 光雄 独立行政法人水産総合研究センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013 – 2015-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,530,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ブリ類 / カンパチ / 生殖腺刺激ホルモン / ELISA / 早熟 / メラノコルチン4型受容体 / 遺伝的多型 |
Research Abstract |
1)ブリ類における血中の2種生殖腺刺激ホルモン(FSHおよびLH)測定系の開発 カンパチの血中FSHおよびLH測定のための酵素免疫測定法(ELISA)に用いる、リコンビナントFSHおよびLHと、両GtHに特異的な抗体を作製した。ヒト腎臓293細胞に、カンパチFSHβまたはLHβにカンパチGPαを連結した組換えカンパチFSHまたはLHを発現させ、精製した。同様に、カンパチFSHβまたはLHβにウサギGPαを連結した、組換えキメラFSHまたはLHを発現させて精製し、これらのキメラGtHをそれぞれ家兎に免疫して抗血清を得た。IgG精製後、直接吸着法によるELISAにより、いずれのIgGもカンパチFSHまたはLHの検出に有効であった。本研究により、ブリ類の2種GtHの測定が可能となった。 2)ブリ類の早熟マーカーの探索 ①魚体採集 : 1歳の野生カンパチ個体を採捕し、約2年間飼育して初回成熟(3歳)に達した最初の産卵期(6月)に、卵巣組織の一部採取を実施し、卵径により性成熟の有無(初回成熟したか否か)を判定した。同時に、鰭の一部を採取した。 ②DNA抽出 : ①で採集した全個体の鰭組織より、それぞれDNAを抽出し、凍結保存した。 ③メラノコルチン4型受容体(MC4R)の多型解析 : カンパチのMC4Rの塩基配列を決定し、遺伝子多型を解析した。まず、カンパチMC4Rの全塩基配列を決定した。得られた塩基配列をもとに、カンパチMC4R特異的なプライマーを設計し、②で得た各個体のDNA試料を鋳型としてダイレクトシークエンスを行った。結果、多くの個体で変異が見られたが、ほとんどはアミノ酸置換を伴わなかった(サイレント変異)。またヘテロ接合型のミスセンス変異が3個体で生じていたが、成熟の有無との関連は見られなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)