テオドール・ド・バンヴィルにおける叙情の理論と実践
Project/Area Number |
13J03118
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
ヨーロッパ文学(英文学を除く)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
五味田 泰 慶應義塾大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | Theodore de Banville / テオドール・ド・バンヴィル / metrique / versification / Parnasse / Romantisme / 作詩法 / 叙情 / 19世紀フランス詩 / 韻律 |
Outline of Annual Research Achievements |
テオドール・ド・バンヴィルの「抒情」に大して、その理論と実践を比較することで明らかにすることを目指した当研究は、理論面についてはその『フランス詩小論』の詳細な分析によって、一定の成果を得、ボルドー第三大学の論文集『モデルニテ』に寄稿することを得た。その他の理論的テクスト、批評的テクストについては、作家の50年分にも及ぶ膨大な量の問題から、十分には収集することができず、その点では不満が残る。 一方、実践に関しては、バンヴィルが抒情詩のみならず詩の最上の形とする「オード」を特徴づける、「詩節「について、今までのどの先行研究よりも充実した資料体を設定し、詩集、演劇を含む全ての韻文作品の詩節の構造について記述を行った。 そして、それらの記述をまず、おおまかにクロノロジックな順序で詩集、上演順で演劇作品において行い、バンヴィルにおける詩節にかかわる展開を詳細に記述することに成功した。また、詩節のフォルムを分析の規準とし、それぞれの形式の全体に占める割合を明らかにすることに成功した。これらの分析の成果は、Theorie et pratique du lyrisme chez Théodore de Banvilleのタイトルリヨン第二大学に受理され、2015年4月16日に博士号を取得した。 また、新たに詩句の構成の際の音楽の役割に注目し、バンヴィルと作曲家のコラボレーションの結果であるシャンソンや演劇の伴奏の音楽を比較し、2014年10月広島大学での日本仏語仏文学会秋季全国大会で研究発表を行っている。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)