視知覚における時間と空間の結びつけ問題を解く:脳磁場反応のネットワーク解析
Project/Area Number |
13J03275
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cognitive science
|
Research Institution | Shizuoka University (2015) Yamaguchi University (2014) Kyushu University (2013) |
Principal Investigator |
黒田 剛士 静岡大学, 情報学部, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
|
Budget Amount *help |
¥3,960,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 時間知覚 / 心理物理学 / 空間 / 心理物理 / 神経生理 / 時空間統合 / 視覚 / 脳磁図 / カッパー効果 / 信号検出理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳内において時間と空間という情報が結びつけられるメカニズムを明らかにするために,心理物理測定による実験を行った。下記の成果のうち(1)については,論文がMultisensory Researchに採択された(出版予定)。(2)については,論文がScientific Reportsに掲載済みである。(1)二つの光を順に呈示するときに, それぞれを空間的に離れた位置から呈示すると, 二つの間の時間間隔の長さが過大評価される。このKappa効果と呼ばれる現象が,視覚モダリティにおいて生じる条件を体系的に検証した。結果,同効果は単純に刺激間の空間距離を増加させれば強くなるというわけではなく,刺激の呈示視野の空間解像度に依存することを明らかにした。すなわち,Kappa効果は,周辺視領域よりも,空間解像度が高い中心視に近い領域に刺激を呈示した方が生じやすい。これは近年に提案されたベイズ理論による説明と一致している。(2)上記の研究枠組みを発展させ,知覚段階ではなく運動制御段階においても時空間相互作用が生じる可能性について検証した。具体的には,時間間隔をボタン押しで再現するときに,一番目と二番目のボタン押しを同じ人差し指で行うか,もしくはそれぞれを左右異なる手の人差し指で行うかによって,再生される時間間隔の長さに違いが生じるかどうかを検証した。結果,一番目と二番目のボタン押しを異なる手で行ったときに,Kappa効果のように時間間隔が伸びて再生されることはなく,1000 msを超える時間間隔において顕著に,その長さが縮んで再生されることがわかった。これは知覚と運動制御における時空間処理メカニズムの違いを示し,両処理に関連する脳領域を特定する際の有益な知見となり得る。本研究課題の目的の一つであった脳機能測定については未完成の状態であり,今後も継続して取り組む予定である。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(21 results)