幼児期の描画活動における意図理解の検討:絵への命名行為に着目して
Project/Area Number |
13J03354
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Educational psychology
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山田 真世 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 描画 / 意図 / 表象 / 命名行為 / コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
<今年度に実施した研究の具体的内容> 今年度は,大きく2つの内容を実施した。第1に,交付申請書「研究実施計画」で予定していた研究(交付申請書「研究の目的」の目的2.に該当する)を,昨年度の結果を踏まえて一部内容の改善をして実施した。この研究では,ミスコミュニケーションでの命名行為・描画行為と他者の心的状態の理解との関連を明らかにするため,3~5歳児65名を対象に子ども自身の描画についてミスコミュニケーションが生じた後に再び描画を求めることで,子どもが他者からの見えを含んだ絵の複数の意味を考慮して表現を変化させるかを検討した。併せて心的状態の理解として信念理解課題(スマーティー課題,位置変化課題)を行った。これらの調査結果は協力園にフィードバックを終えており,結果の一部は学会発表も行った。第2に,昨年度からの調査結果をまとめ,論文として投稿するとともに博士論文とし,幼児期の描画の変化について考察を行った。 <意義,重要性> 申請者の研究から,描画がシンボルを産出する行為として出現し,複数の見えが想定された多層的な意味を内包するシンボル活動へと変化することが見いだせた。また,対人場面における他者のあり方が描画に影響を及ぼすことも明らかになった。これらの結果を踏まえ,申請者の研究には2つの意義が挙げられる。1つ目は,絵への命名が表象関係の理解に基づくことを明らかにした点である。2つ目は,描画における他者理解の影響を明らかにしたことである。 これらの研究から得られた成果は,発達心理学に資するだけではなく,保育場面における他者の重要性が示された点や子どもの発達によって描画の意味が変化しており,描画という表現活動での目的が変化していることが示された点などから保育・教育実践にも資するものであると考えられる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)