Project/Area Number |
13J03397
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Accounting
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
髙須 悠介 一橋大学, 商学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2014: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 財務会計 / 会計発生高 / 貸倒引当金 / 銀行 / 保守主義 / 利益平準化 / 株主資本コスト / 銀行借入金利 / 情報の非対称性 / アナリスト・カバレッジ |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度は(1)銀行業における貸倒引当金に関する研究,(2)経営者の業績予想値に関する研究,の2点について研究を進めた。とりわけ,貸倒引当金は銀行業においてもっとも業績に影響を与える会計発生高の1つであり、本研究課題と深く結びついている。いままでの研究では会計発生高の総額に注目しているがゆえに、どのような会計項目がその会計発生高を構成しているのか、また具体的にその会計発生高の背景にどのような経営者の意図が反映されているのかを検討することが困難であった。本研究では単一の会計発生高項目でありながらインパクトのきわめて大きい貸倒引当金に注目することで、その問題を回避している。本研究では,銀行の貸倒引当金計上行動そのものやその計上行動がその後の銀行の与信行動や投資家からの株式評価に及ぼす影響といった複数の論点について分析を行ってきた。具体的には(1)銀行業における貸倒引当金の計上行動と期待信用損失の関係性に関する分析や(2)保守的な貸倒引当金の計上行動がその後の銀行の与信行動や業績リスク,投資家からの利益評価,利益調整行動に及ぼす影響について分析を行った。 これら分析の結果,貸倒引当金の計上行動に期待損失の増加局面と減少局面で非対称的な計上行動が選択されていること,保守的な貸倒引当金の計上行動が不況期における与信行動を相対的に積極化させていること,リスク・リターン関係から見た銀行経営の効率性を高めていること,利益サプライズに対する投資家の好意的な反応が見られること,一方で利益調整の余地を拡大することを発見している。 これら研究のうち,期待損失に対する非対称的な貸倒引当金の計上行動に関する研究は日本会計研究学会の査読付学会誌「会計プログレス」に掲載された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)