Project/Area Number |
13J03401
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
水内 祐介 九州大学, 医学系学府, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 膵癌 / 膵乳頭粘液性腫瘍 / 神経浸潤 / セマフォリン / プレキシン / 通常型膵癌 / Semaphorin 4D / Plexin B1 |
Outline of Annual Research Achievements |
神経浸潤は膵癌の90%以上に認めるという報告もある膵癌に特徴的な浸潤様式である。局所再発の原因としては手術の際に切除されなかった膵周囲の神経組織への浸潤が癌細胞遺残の重要な因子である。最近の研究で神経微小環境が放出しているサイトカインや成長因子が癌細胞の増殖を促進しているという相互作用が示唆されている。SemaphorinはAxon誘導や神経細胞の接着に関わる蛋白で、PlexinはSemaphorinの受容体で膜に局在し、Rhoファミリーを介して血管新生や腫瘍進展に関わる。我々はSemaphorin4D (Sema4D)とPlexinB1 (PLXB1)に注目した。Sema4D/PLXB1はRhoAを介して膵癌の遊走を促進すると報告されており、PLXB1及びSema4Dは頭頸部扁平上皮癌、唾液腺癌及び前立腺癌などの癌及び神経細胞に発現を認めRhoAを介して神経浸潤に関与するとの報告もある。当施設における神経浸潤が著明な膵癌症例(神経叢浸潤陽性例 [PL+])と神経浸潤の少ない症例を約30例ずつ抽出した。これらの症例においてSema4D及びPLXB1に対する免疫組織化学染色を行ったところ、Sema4Dは神経及び炎症細胞に強い発現、PLXB1は癌細胞に発現を認め、神経にも軽度の発現上昇を認めた。それぞれを染色強度と陽性率でスコアリングし、神経浸潤現が著明な症例と神経浸潤を認めない症例で免疫染色のスコアを比較したところPLXB1の発現は神経浸潤著明な症例の膵癌細胞で有意に高かった(Mann-Whitney U-test; p>0.0001)。Sema4Dは神経に強い発現を認め、両者のリガンド受容体関係によって受容体であるPLX1Bをもつ膵癌細胞の遊走が促進され、神経方向への浸潤が促進されるというメカニズムがあるのではないかと考えられた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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