1960年代学生運動の日米比較:固有性とGlobal Sixtiesの視角から
Project/Area Number |
13J03531
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小杉 亮子 東北大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 聞き取り調査 / ライフヒストリー / グローバル・シックスティーズ論 / 東大闘争 / 社会運動論 / 1960年代学生運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、1. 昨年度に引き続き、日米における1960年代学生運動の事例調査、2.これまでの事例調査と理論的検討の成果を踏まえ、日米の1960年代学生運動について、トランスナショナルな背景をグローバル・シックスティーズ論の観点から、個別の事例の形成・展開要因について社会運動論の観点からそれぞれ考察し、論文執筆や学会発表を行なった。 1.については、本年度は、日本の1960年代学生運動の代表的事例である1968~1969年東京大学闘争について、参加者・関係者への聞き取り(21名)、参加者宅・国会図書館での資料収集を行なった。聞き取り結果は随時トランスクリプトを作成し、ライフヒストリーとしてまとめた。また、アメリカの1960年代学生運動の代表的事例である1964年Free Speech Movementについては、9月から10月にかけてカリフォルニア大学バークレー校で開催された50周年記念イベントに参加した。1週間にわたって開かれる多種多様なイベントの参与観察を行ない、詳細なフィールドノートを作成するとともに、イベントに参加しているFree Speech Movement 参加者へのインタビューを行なった。 2.については、日米の1960年代学生運動の事例調査から、両者の思想的・戦術的違いは大きく、直接的な交流と運動戦略や思想の伝播とから同時性が生じたと捉えることは難しいという結論に達した。そこで、一方で、日米の同時性については第二次世界大戦と冷戦政治、その帰結としての経済成長と国際共産主義運動の動揺によるものと捉え、他方で、日本の1960年代学生運動の個別形成・展開過程については、背景としてのトランスナショナルな文脈と大学キャンパスにおいて強固に存在した動員構造とから説明するという着想を得た。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)