官能基間距離認識を基盤とする触媒的位置選択的官能基化及び遠隔位不斉識別反応の開発
Project/Area Number |
13J03977
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Chemical pharmacy
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
繁田 尭 京都大学, 化学研究所, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 有機触媒 / 不斉官能基化 / 不斉非対称化 / 遠隔位不斉識別 / 水素結合 / 認識部位 / ノシルアミド基 / 加速度的反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
σ-対称長鎖ジオールの非対称化に関する反応機構解析に取り組んだ。温度効果による変化をプロットすることでギブスエネルギー差を求めた。その結果ΔΔH ǂ= -3.03 (kcal/mol) となり、およそ水素結合1つ分の相互作用の差が見られた。またΔΔS ǂ= -5.5 (cal/mol・K) となり、プロS側の水酸基アシル化の遷移状態がプロR側のそれと比べて、よりエントロピーの要請が大きい。これはプロS側の水酸基アシル化の遷移状態では水素結合の組み合わせにより、より強固な配座をとることを示唆している。 またDFT計算から(S)-モノアシル体に至る遷移状態が最安定構造とわかり、4点の水素結合により遷移状態を安定化していた。これらの知見はこれまで想定していたπ-π相互作用に比べてより強い相互作用が関与しており、また反応の選択性をよく反映している。 次に四置換アレンジオールの非対称化についても検討を行った。四置換目置換基はiPrを用い、NsNHに高い認識能を有するβ-ナフチルアラニン誘導体を側鎖に持つ触媒を用いて反応を確認したところ、中程度ながら立体選択的にモノアシル体が得られた。一方1,4-アミノアルコール構造とは異なる距離の認識をどのように適応させていくのかが当面の課題となった。本研究室の触媒は認識側鎖部位にアミノ酸誘導体を用いており、認識パターンの微細な変更が容易である。一方距離認識の肝は基質認識部位から反応点までの距離が、触媒認識部位から触媒活性部位までの距離とよい一致を示す必要があることが経験的に理解されている。新規基本骨格の合成は完成に至らなかったが、合成に至る土台を作ったと考えている。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)