東アジアにおけるミツバツツジ節の系統進化と適応放散・地域固有化の要因を探る
Project/Area Number |
13J04197
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
森林科学
|
Research Institution | The University of Tokyo (2014) Nagoya University (2013) |
Principal Investigator |
渡辺 洋一 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 進化 / 系統地理 / 遺伝的浮動 / 多様化 / 異所的種分化 / 進化生態 / 集団遺伝 / 自然選択・遺伝的浮動 / ツツジ属(Rhododendron) / 木本の多様化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、日本で多様化したグループであるツツジ属ミツバツツジ節を対象として進化の歴史を解明し、どのような歴史が多様化を可能にしたのか解明することを目的としている。本年度は、大陸で不足していたサンプルの追加採取と葉緑体塩基配列に基づく解析、および日本の種を対象に核塩基配列を決定して種間の遺伝的分化という点に着目する解析を行った。ミツバツツジ節全種の分布を網羅した葉緑体塩基配列の解析から、日本で多くのハプロタイプが確認され、大陸で少数のハプロタイプが確認される傾向は昨年度と変化しなかった。その一方で、大陸の種では集団内変異が高く島の種で集団内変異が低いという傾向が強く認識された。これは、日本の種のそれぞれの集団サイズが減少したために、集団内変異が遺伝的浮動などの要因によって低下したと解釈できる。 また、島の種に対する核塩基配列の解析から、一部の種を除いて種間の遺伝的分化が低いという傾向を示した。一方で、種間の遺伝的構造の差異は明瞭であり種間での遺伝子流動の頻度が低いと推察される。つまり、ミツバツツジ節の進化の歴史が新しい(三百万年)ために種間では変異の蓄積量が少ないが、全段落の遺伝的浮動の可能性でも示されるように集団間(もしくは種間)の遺伝子流動は低頻度であり、それによって明瞭な遺伝的構造が確認されるものと考えられる。このような歴史によって現在の種多様性が観察されるが、種間の遺伝的分化が低いということはこの分類群において分類学的な再検討が必要であることも示していると考えられる。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(6 results)