腫瘍血管の構築制御とsiRNA内包高分子ミセルを併用した新規腫瘍治療法の開発
Project/Area Number |
13J04254
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
坂井 慧 東京大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 腫瘍間質 / ナノDDS |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は交付申請書に記載した項目のうち、今年度においては【(3)モデルにおける間質増生メカニズムの解明】について主に研究を実施した。 我々は高分子薬剤の腫瘍内分布に影響を与えることが知られている以下の3つの因子に対してFGF-2が影響を与えているかどうかを検討した。 【コラーゲン】FGF-2添加群におけるFITC-dextranの分布減少にコラーゲンの増加が関与しているかどうか調べるため、組織に含まれるヒドロキシプロリン量を指標としてコラーゲン含有量を測定した。その結果、FGF-2添加群において無添加群と比べてヒドロキシプロリン含有量が有意に増大していた。この結果から、FGF-2の添加が腫瘍組織の間質におけるコラーゲンの発現を増加させることが示された。 【ヒアルロナン】FGF-2の添加が組織内ヒアルロナンの量に影響を与えるかどうか検討した。ヒアルロナン染色を実施し腫瘍単位面積当たりの蛍光輝度を定量したところ、FGF-2無添加群および添加群の間に有意な差はなかった。このことから、FGF-2の添加はヒアルロナンの腫瘍内蓄積に大きな影響を及ぼさないことが示された。 【リンパ管】FGF-2の添加がリンパ管新生を促進するか検討するため、腫瘍組織をリンパ管内皮マーカーであるLYVE1で染色した。その結果、FGF-2の添加は腫瘍内におけるリンパ管密度を有意に増加させたが、内腔が明らかに存在するリンパ管の割合を有意に減少させた。このことから、FGF-2の添加は機能していない可能性が高いリンパ管の割合を増加させたと考えられた。 上記の結果から、BxPC-3皮下移植モデルに対するFGF-2の添加は、主としてコラーゲンの発現上昇を介してFITC-dextranの蓄積を阻害していることが示唆された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)