時分割DXAFS-PEEMの開発と固体表面上の光励起-電子移動過程の直接観測
Project/Area Number |
13J04364
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Physical chemistry
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Research Institution | Institute for Molecular Science |
Principal Investigator |
上村 洋平 分子科学研究所, 物質分子科学研究領域, 助教
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Project Period (FY) |
2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | XAFS / 時間分解 / 光触媒 / 電子移動 |
Research Abstract |
平成25年度は、酸化タングステンの光励起状態について、茨城県つくば市のフォトンファクトリー、及び兵庫県佐用郡佐用町のX線自由電子レーザーSACLAを用いて、時分割XAFS測定を行った。フォトンファクトリーの実験では、WO3の懸濁液に400nmのレーザーを照射し、その時のWL3吸収端のXAFSスペクトルの変化を観測した。SALCAの実験では、放射光での100psの時間分解能に対して、フェムト秒の時間領域で起こる変化の観測を試みた。フォトンファクトリーの実験では、WL3吸収端が光照射前後で顕著な変化が観測された。これは、光吸収によりWO3で励起電子が生じたことに由来するものと考えられた。一方SACLAの実験では、芳しい結果が得られなかったが、フェムト秒のX線を使った実験でのノウハウが得られた。SACLAの実験については、実験を継続してゆく必要がある。 このように、平成25年度は不均一系における光励起状態観測実験に従事した。本年度フォトンファクトリーの実験で得られた結果から、光触媒などの固体触媒上での電子移動について、XAFSを用いることで固体触媒の光励起状態の局所構造変化・電子状態の変化が明らかになった。本研究課題の目標であった、固体触媒表面上での電子移動過程の解明に向けて、XAFSを用いることの有効性が確認された。X線をプローブとするPEEMであれば、電子移動の時空間情報が得られることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
光触媒の光励起過程について、時分割XAFS測定によってその励起状態の観測に成功したから。この手法では光触媒の励起状態の観測は出来ていなかったが、今回はじめて成功した。XAFSでは局所構造変化を明らかにできるため、今後発展が期待されるから。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題は、平成25年度で終了となった(研究代表者が常勤職となったため)。しかしながら、今後もXAFSによる光励起過程の観測を継続する。今後は助触媒へのキャリアの移動について、検討を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)