ホモトピー論の、グラフのクロマティック数の計算への応用
Project/Area Number |
13J04699
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Geometry
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松下 尚弘 東京大学, 数理科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 単体複体 / ポセット / グラフ / 彩色数 / 染色数 / 近傍複体 / 箱複体 / Hom複体 / グラフ準同型 / クロマティック数 / ホム複体 / 基本群 |
Outline of Annual Research Achievements |
単純グラフGに対し,Gの頂点集合 V(G)から n 点集合への写像であって,辺で結ばれている頂点においては異なる値をとるもののことを,グラフ G の n 彩色という. G の n 彩色が存在するような最小の n を G の彩色数といい、 c(G) で表す.グラフの彩色数を求める問題をグラフの彩色問題という.彩色問題に対してホモトピー論を初めて応用したのは Lovasz の1979年における Kneser 予想の解決である. Lovasz はグラフに対して近傍複体なる単体複体を定義し,その連結度に 3 を足したものが,元のグラフの彩色数の下界を与えることを示し, Kneser グラフの彩色数を決定した. ホム複体とは二つのグラフの組(T,G)に対して定義されるCW複体Hom(T,G)である. T が2-頂点完備グラフ K_2 のとき, Hom(K_2,G) は G の近傍複体 N(G) にホモトピー同値であることが知られている.近傍複体の時と同様, T がホモトピーテストグラフと呼ばれるときには, Hom(T,G) の連結度に c(T) + 1 を足したものが,グラフ G の彩色数を下から抑えることが知られている.ホモトピーテストグラフの例としては,n が 3 以上のときの n-頂点完備グラフ K_n や n-サイクルグラフ C_n などが知られていた.どのようなグラフがホモトピーテストグラフであるかという問題は,この分野の中心的な話題であった. Kozlov は2006年に任意の二部グラフはホモトピーテストグラフであると予想したが,私はこの予想を解決した.また近傍複体が同型であるにも関わらず,彩色数が異なる例を発見した.これは Lovasz が近傍複体の論文において書いた「グラフの彩色数の近傍複体の位相的特徴付けは存在するか」という問いに対する否定的な解答を与える.
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)