HDDR法応用によるDyフリー高保磁力・高耐熱性Nd-Fe-B系焼結磁石の開発
Project/Area Number |
13J05050
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Physical properties of metals
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 通秀 東北大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | Nd-Fe-B / 保磁力 / ヘリウムジェットミル / 粒界拡散法 / Nd-Fe-B系焼結磁石 / HDDR法 / 水素解砕 / Nd-Fe-B系微粉末 / Nd-rich相 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は【Dyフリーで世界最高の保磁力(30 kOe=3.0 T)を発現し、HVやEVで問題なく使用できるNd-Fe-B系焼結磁石を開発する】ことである。一年目の目標は、Ndリッチ相が付着したNd-Fe-B系超微細粉末を作製することであり、二年目の目標が一年目で作製した微粉末を使用してDyフリーで高保磁力のNd-Fe-B系焼結磁石を開発することであった。結論から言うと、目的としていた世界最高の保磁力を発現するNd-Fe-B系焼結磁石を開発することはできなかった。しかし、この二年間の研究により優れた特性を有する原料粉末の作製には成功した。
Nd-Fe-B系焼結磁石における磁気特性のさらなる向上には、単磁区粒子径に近いサブマイクロメートルオーダーの粒径を有し、その表面には逆磁区の発生を抑制して高保磁力の発現に寄与するNdリッチ相がある微細な原料粉末が必要である。しかし既存の方法ではその作製が難しく、新しい粉末作製方法の確立が望まれている。本研究では、水素を利用したHDDR(Hydrogenation, Disproportionation, Desorption, Recombination)法、水素解砕法、ヘリウムジェットミル法に着目し、サブマイクロメートルオーダーのNd-Fe-B系超微細粉末を作製する新しい手法を提案した。さらにこの粉末を用いて磁気特性と組織に及ぼす熱処理の影響を調べ、その焼結磁石の応用についても検討をした。
本研究では、これまで作製が困難とされてきたサブマイクロメートルオーダーのNd-Fe-B系超微細粉末をHDDR法、水素解砕法、He-JM法のコンビネーションを利用する新しい粉末作製方法を考案して実施し、世界で初めて作製することに成功した。さらに、粒界拡散法の利用によって2.0 Tという高い保磁力も発現させた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)