江戸時代の建築規制からみる上賀茂社家町の形成・発展過程に関する研究
Project/Area Number |
13J05446
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Architectural history/design
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
中西 大輔 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥3,960,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 賀茂別雷神社 / 上賀茂 / 社家町 / 建築申請 / 造作方 / 片入母屋造 / 建築規制 / 月奉行 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、建築規制を基軸として、江戸時代における上賀茂社家町の形成・発展過程を追うものである。本年度は、江戸時代に上賀茂神社が上賀茂社家町にかけていた建築規制について、運用組織の実態および建物への影響を明らかにすることを目的とし、以下のように達成した。 ①上賀茂社家町で元文元年(1736)に発足した造作方について、(1)当初4人で活動したが寛保2年(1742)以降は3人となったこと、(2)町奉行所による過去の作事に対する検査が発足に関係していると思われること、(3)申請から竣工検査までの過程だけでなく町奉行所の担当役人への贈答なども行なったこと、がわかった。 ②上賀茂社家町では、農家には許可されない屋根形式があった。農家にとって、「片コマ葺」と呼ばれる屋根形式は可能であったが、「両コマ葺」は禁止されていた。「両コマ葺」は入母屋造、「片コマ葺」は片入母屋造に相当する。片入母屋造と身分階層に関する指摘はこれまでからあったが、この点について本研究では上賀茂社家町を例として実証した。 ③片入母屋造は屋根妻面の一方を入母屋造とし、他方を切妻造とする屋根形式である。18世紀前後における上賀茂社家町の農家は、これまで絵図などから入母屋造と考えられてきた。しかし、本研究によれば、上賀茂社家町の農家は入母屋造を禁止され、片入母屋造までしか認められていなかった。そのため、上記の絵図は入母屋側を正面として片入母屋造の農家を描いたと考えられる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)