システム生理学に基づく腎神経焼灼術の機序解明とバイオニック心不全治療への応用
Project/Area Number |
13J05473
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biomedical engineering/Biological material science
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐田 悠輔 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 高血圧 / 腎障害 / 交感神経 / 除神経 / ノルアドレナリン / 圧反射 / 自然発症高血圧ラット / 腎臓除神経 / 開ループ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、難治性高血圧に対する新規自律神経治療として開発された「経カテーテル的腎臓交感神経焼灼術」の循環調節異常是正効果を明らかにするものである。昨年までの研究から、腎除神経には血圧と交感神経活動を低下させる効果があることが確認された。しかし米国大規模臨床試験(Symplicity HTN 3)の結果を詳細に解析したところ、腎除神経の降圧効果は患者間で異なる可能性が指摘された。その原因の一つとして腎機能障害が考えられた。腎障害時には腎臓交感神経活動が過度に緊張していることが知られており、これ自体が血圧上昇に関与するが、腎障害合併高血圧に対する腎除神経の効果は不明である。慢性腎障害において腎除神経術が全身血行動態および交感神経性循環調節に与える影響を解明することは、同術の臨床応用を進める上で重要である。 そこで我々はニュージーランドシロウサギを用いて慢性腎障害モデルを作成した。片側腎の皮質を5/6周にわたって電流障害し、対側腎を摘出することで血清クレアチニン値が慢性的に約50%上昇した慢性腎障害モデルが得られた。腎摘出2週間後に腎除神経を行い、血圧と腎臓交感神経活動を測定し、圧反射解析実験を行った。また、全身性ノルアドレナリンスピルオーバーおよび腎組織中ノルアドレナリン量も測定した。 我々の腎障害モデルでは、腎除神経により腎交感神経活動と腎組織ノルアドレナリン量は低下したものの、体血圧と全身性ノルアドレナリンスピルオーバーは変化しなかった。このことから、腎障害に伴う血圧上昇には腎臓交感神経は中心的な役割を果たしていない可能性が指摘された。腎障害合併高血圧に対する腎除神経治療は効果が乏しいことが示唆されるが、今回の実験結果は除神経後1週間の時点であり、長期的な経過を検討する必要がある。また、除神経の程度と、求心路・遠心路選択的に除神経をした場合の効果についても検討する方針である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)