Project/Area Number |
13J05557
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Control engineering
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
飯田 早苗 慶應義塾大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 量子情報処理 / 量子制御理論 / ロバストシステム同定 / ロバスト制御 / 量子テレポーテーション / Decoherence Free Subspace |
Outline of Annual Research Achievements |
現在提案されている量子情報処理のほとんどのプロトコルは,「理想的」な状況下における「静的」な操作として記述されている.一方,現実的な量子系は「不確かさ」を有し,さらに時間連続的に状態が変化するため,そのダイナミクスも含めた「動的」なプロトコルが必要である. 本課題の目的は,量子情報処理の実用化に向け,現実的な量子系のもつ「不確かさ」や「ダイナミクス」も含めて,対象量子系の状態を同定する手法を確立することである.この目標の達成に向け,申請者は,「線形量子系」を対象に,量子情報操作のなかでも特に重要なプロトコルである「量子テレポーテーション」について,既存の情報操作のプロトコルを制御理論の枠組みで捉え直し,対象量子系のダイナミクスを捉えた数理モデルを提案した.その主な恩恵は,次の三点である. まず,ダイナミクスを捉えた数理モデルを提案することで,ダイナミクスそのものを情報として転送することが可能となった.これにより,「光の状態」から「物質のダイナミクス」へのテレポーテーションなど,従来とは異なるもの同士の間で情報を転送することができる. また,量子テレポーテーションはこれまで1-modeの量子状態についてのみ考えられてきたが,本研究では多次元化が容易である線形量子系に着目することで,n-modeの量子状態の転送を可能とし,テレポートできる情報量を増大させることに成功した. 最後に,量子テレポーテーションを制御理論の枠組みで捉えることで,量子テレポーテーションの成功条件を「取得する情報量」,「系の安定性」及び「可制御性」の調整という,各パラメータを設計する問題に落とし込んだ.このようにテレポーテーションを制御理論の視点から再考することによって,その成功条件をパラメータ設計問題として捉え,設計指針を容易に得られるようになった.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)