シベリアに居住するチュルク語系民族の音楽文化における「固有性」と「共通性」
Project/Area Number |
13J05633
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
芸術学・芸術史・芸術一般
|
Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
山下 正美 東京藝術大学, 音楽研究科, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
|
Budget Amount *help |
¥4,320,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | トゥバ(トゥヴァ) / ホーメイ(フーメイ) / サハ(ヤクート) / チュルク(テュルク) / 民族音楽 / ロシア / 旧ソヴィエト / 音楽教育 / チュルク / トゥバ / サハ / シベリア / 民族楽器 / 喉歌 / 口琴 / ホーメイ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、前年度までに現地調査で得られたインタビュー調査のデータ整理・分析・考察を継続し、訪問した音楽教育関係機関の概要や規模・教員数等の基礎データや入学生・在校生・卒業生の状況、教員の経歴、教授内容における西洋クラシック音楽/トゥバ民族音楽の位置づけ、学校運営上の方針等々について研究会で報告した。 7月にはカザフスタンでの国際伝統音楽学会(ICTM)第43回世界大会へ参加し、口頭発表を行った。発表ではサハ(ヤクート)共和国出身の作曲家M.N.ジルコフの著作『ヤクート民俗音楽』の中で、ジルコフがサハの民俗文化を復興させ、当世に適応したヤクート民族楽器アンサンブルの組織を目指した際に、サハと同じチュルク語系民族であるウズベクやキルギスの事例をモデル視していたことを指摘した。こうした民族楽器アンサンブルやオーケストラ結成への志向は、旧ソ連の諸民族共和国における共通事項であり、本世界大会の主催校であったカザフ芸術大学学生らによる民俗楽器オーケストラのコンサートは、このような当時の志向を踏襲したものとして興味深かった。 秋の東洋音楽学会第66回大会ではトゥバ共和国の音楽学者ヴァレンティナ・スズケイ博士を日本に招聘し、ウメトバエワ・カリマン博士(東京藝術大学)との3名で90分枠の共同研究発表をもった。トゥバの楽器文化とそれに適った響き重視の新たな理論的枠組みについて、またソヴィエト時代の「専門化」および近年の「国際化」を通してどのように楽器改良が施されてきているのかを、前年度現地調査の成果を基に発表した。スズケイ博士には、東京藝術大学音楽学部楽理科での特別講座をご担当いただいたほか、日本人研究者たちとの面会の機会を設定し、近年の研究動向や資料の状況等に関する情報交換を行った。 これらの成果に基づきながらホーメイの歌い手に関する論文を投稿したが本年度中の公表には至らなかった。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(7 results)