てんかん発作により大脳に生じる神経細胞死及び神経新生に関する分子病理学的研究
Project/Area Number |
13J06055
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied veterinary science
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
櫻井 優 山口大学, 連合獣医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | てんかん / 神経病理学 / 病理学 / 神経新生 / カイニン酸 / 神経細胞死 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、てんかん発作により生じる神経細胞死領域における神経新生の意義の検討を中心に研究を進めた。近年、哺乳類の成体脳において神経新生(新しい神経細胞が産生されること)が生涯にわたり生じることが報告されている。神経新生は脳の特定部位(海馬および側脳室の周囲)に主に生じるとされ、他の部位(梨状葉など)における神経新生はごく軽度と考えられている。てんかん発作は成体脳の神経新生に影響を与えることが知られており、てんかん発作により海馬では未熟な神経細胞が増加することが報告されている。またこの際、一部の新生神経細胞が異常な神経ネットワークの構築に関わることが示唆されている。これらの「てんかん発作による成体脳の神経新生への刺激」はてんかん病態の悪化につながる可能性がある。しかし、脳の海馬以外の他の領域における神経新生にてんかん発作が与える影響については、詳しく検討されていない。 本研究では、カイニン酸投与てんかんモデルの梨状葉に見られた神経新生について免疫組織学的に詳細な検索を実施した。その結果、梨状葉に、①未熟な神経細胞の増数、②未熟な神経細胞から成熟神経細胞への分化、③シナプス形成の可能性、が生じることが示唆された。また、ウエスタンブロット法による定量的解析により梨状葉において、シナプスに存在するタンパク質であるSynaptophysinおよびPostsynaptic density protein 95 (PSD-95)の増加が認められた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)