Project/Area Number |
13J06377
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Philosophy/Ethics
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
本林 良章 神戸大学, 人文学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,530,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 共通感覚 / 治癒 / 現象学 / 精神病理 / 精神病理学 / 自己意識 / イプセイテイ / 味 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は自身の研究を共通感覚の回復という文脈に置くことを計画していた。それはすなわち、心理療法等や精神疾患からの治癒というより実践的なトピックと本研究を関連させるということである。 この心理療法という点に関して、報告者は神戸大学哲学懇話会の紀要である『愛知』に「現象学的人間学的心理療法――書評:霜山徳爾『素足の心理療法』(みすず書房、2012年)」を記した。というのも、『素足の心理療法』は現象学的観点から心理療法を論じた稀有な重要著作であるため、現象学的観点から共通感覚の回復という主題を考える上で深く理解しておく必要があったのである。ここで私は、本書の内容を紹介すると共に霜山心理学の特徴を指摘した。治癒・回復という自分の問題意識が前面に出ている形の書評である。 また神戸大学倫理創成研究センターの『倫理創成研究』に「精神病理学における対話主義的アプローチに関するノート――ルセイカー兄弟の『統合失調症と自己の宿命』に寄せて」を記した。ここでは、治癒や回復というテーマに言及する対話主義的な精神病理学に関する考察を行った。特に、原稿末尾に今後の課題として「限界状況への脆弱性と心理療法の宗教哲学」を指摘したが、この課題はまさに「治癒・回復」という主題と関連する、或いはその延長線上に位置するものである。 また"Schizophrenia and Common Sense"と題した発表を行った。共通感覚の持つ自己意識を付与する機能を含む、共通感覚の諸機能とその病理について現象学的観点から報告した。これは自身の博士論文『共通感覚の現象学』(神戸大学・2014年)の成果を英語で世に問うと共に、その発展可能性を模索する試みでもあった。他二件の研究発表を含めて、今年度の研究発表はいずれも、治癒や回復という問題意識に貫かれていた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)