Project/Area Number |
13J06600
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental psychology
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
新国 佳祐 東北大学, 情報科学研究科, 助教
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
|
Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 文処理 / 日本語 / 読点 / 文章理解 / 事象関連電位 / 眼球運動 / 関係節 / 読み時間 / 句読法 / プロソディ / 両義文 / ガーデンパス文 / 瞳孔径 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,日本語の文を読んで理解するプロセスにおいて,心内での音韻的な処理と深くかかわるとされる読点(カンマ)が,文や文章の心的処理にどのような影響を与えるのかを明らかにすることであった。本年度の主な実績としては,1) 昨年度に行われた,関係節構文を材料として用いた読み時間計測実験および事象関連電位(ERP)計測実験についての論文化・学会発表,2) 同じく昨年度に実施された,800字程度の文章を材料とした眼球運動計測実験データの解析とまとめ,3) これまでに視覚刺激として用いてきた刺激文を聴覚的に呈示し,読点と韻律情報の役割についての関連性を検討する新たな実験研究の立案とその準備であった。1)では,読み時間計測実験・ERP計測実験の2実験をまとめた論文が,イタリア・トリノで開催されたEuroAsianPacific Joint Conference on Cognitive Scienceに口頭発表として採択され,論文は当会議プロシーディングスに全文掲載された。また,同データの一部については国内学会においても発表を行った。2)では,眼球運動データの解析結果から,特に当該文章において一般的に打たれる頻度の少ない位置に打たれた読点がスムーズな文章の読み(理解)を著しく阻害することが明らかとなり,読点の文処理・文章理解への影響の自動性を示した。この結果は,本年度に執筆された申請者の博士論文の一部としてまとめた。3)については,実験に使用する刺激文の作成および予備調査までは完了したが,本実験を遂行するには至らなかった。以上の実験的研究(およびその計画)は,我々が社会的生活を営む上で最も重要な心的活動である言語理解の本質を解明する上で重要な意義があるが,本研究においてはそれに付随して得られた重要な実験的技術についても,一般に知られていないものを取りまとめ,公開ワークショップにおいて発表した。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(19 results)