不斉転写型ラジカル転位環化反応を利用したアザスピロ天然物の全合成研究
Project/Area Number |
13J07451
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
我妻 弘基 東北大学, 大学院薬学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 有機合成化学 / 天然物合成 / Histrionicotoxin / ラジカル転位環化反応 / アザスピロアルカロイド / 不斉転写 / ラジカル転位 / ラジカル環化 |
Research Abstract |
昨年度までに、不斉転写型ラジカル転位環化反応を利用することで、光学活性アザスピロ化合物を合成し、類縁化合物perhydrohistrionicotoxinの全合成を達成している。今年度はhistrionicotoxinの合成研究を行った。光学活性アザスピロ化合物を脱ケタール化して得られるケトンを3工程でラクタムへと導いた。続いて、Ph_2SiH_2とTi (Oi-Pr)_4を用いてラクタムをイミンへと還元し、アリルGrignard反応剤を付加させて、対応するアミンを単一の異性体として収率27%で得た。なお、TBDPS基を除去して得られた化合物が天然物(-)-histrionicotoxin 235Aと一致したことから、アリル基の立体化学は望みのものであることが分かった。アリル化が低収率に留まった原因を質量分析法により検討したところ、オレフィンが還元されたと考えられる化合物の存在が示唆された。そこで、ケトンから3工程で合成した、オレフィンを持たない基質に対してアリル化を試みた。その結果、収率90%でアミンを得ることに成功した。続いて、一方のTBDPS基を選択的に除去して得られた第1級アルコールに導いた。次に、窒素を保護する目的でDMADを作用させ、ビニロガスカーバメートを得ることに成功した。今後は、第1級アルコールを足がかりとした末端オレフィンの構築と酸化的開裂によりジアルデヒドに変換した後、エンイン側鎖の導入と脱保護を経てhistrionicotoxinが合成可能であると期待している。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)