哺乳類における無機ポリリン酸の役割とATP産生における代替経路に関する研究
Project/Area Number |
13J07513
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biofunction/Bioprocess
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development (2014) Tokyo University of Agriculture (2013) |
Principal Investigator |
中村 彰宏 独立行政法人国立成育医療研究センター, 生殖細胞医療研究部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ポリリン酸 / エネルギー代謝 / 無機リン酸 / 哺乳類 / ATP産生 / エネルギー産生 / ミトコンドリア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では酵母由来のポリリン酸分解酵素(ppx)遺伝子を導入した遺伝子組換えマウス(ppxマウス)を作製し、哺乳類であるマウスの体内に存在するポリリン酸が分解されることによる代謝、特にエネルギー産生への影響について解析を行った。 解析では、エネルギーを多く消費すると考えられる脳組織と、エネルギーを産生する組織である肝臓組織におけるアデノシン三リン酸(ATP)量を測定し、野生型マウスとppxマウスで比較を行った。その結果、メスの脳および肝臓組織においてATP量が減少していることが示された。さらに、エネルギー産生に中心的な役割を果たす細胞小器官であるミトコンドリアの活性について細胞免疫染色法を用いて評価を行った。その結果、ppxマウスでは野生型マウスに比べ、ミトコンドリアの呼吸活性が低いことが示唆された。 これらのことから、ポリリン酸は哺乳類であるマウスの細胞内においてエネルギー産生に関与している可能性が示唆された。しかしながら、このppxマウス内でポリリン酸がどの程度まで分解されたかなど、ポリリン酸の酵素活性の評価、またppxマウス生体内のポリリン酸量あるいは鎖長などの評価まで期間内に到達することはできなかった。したがって、酵素活性評価、生体内のポリリン酸の検出、評価などポリリン酸評価系の構築などが今後の課題である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)