ハゼ亜目魚類における側線系とその神経支配-原始的な状態の特定と環境への適応進化-
Project/Area Number |
13J07617
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biodiversity/Systematics
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
朝岡 隆 高知大学, 総合人間自然科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ハゼ亜目 / 側線系 / 比較神経解剖学 / 魚類学 / 進化 / ツバサハゼ科 / 機械刺激受容器 / 解剖学 |
Outline of Annual Research Achievements |
ツバサハゼ科を含むハゼ亜目魚類5科23属25種における側線系とその神経支配を明らかにした.これにより本亜目魚類における側線系と側線神経系における一様性と多様性が明らかになった.また,他の魚類同様の側線管配列パターンを有するツバサハゼ(ツバサハゼ科)の観察により,本亜目における数百個もの表在感丘からなる側線系の進化的な起源について興味深い知見が得られた. ツバサハゼでは,躯幹部側線管は溝のある鱗(側線鱗)とそれを覆う表皮により構成され,骨質の「ルーフ」を欠いていた.他のハゼ亜目魚類では,側線鱗には感丘列のみが分布していた.他の魚類における側線鱗の個体発生様式から,本亜目における側線系に一連の幼形進化的な変化が生じたと判断された.また,ツバサハゼでは,第1背鰭基底下に側線管を伴う鱗が1枚あった.これは,本亜目魚類がアーチ状の躯幹部側線系を有する分類群から分化した為と考えられた. ハゼ亜目においては,眼窩下方に分布する表在感丘の列が,多様な配列パターンを呈する.このうち,眼窩下を前後に伸長する列b とdは,すべての種で確認され,共通して下顎神経枝により支配されていた.従って,亜目内で相同な列と判断された.一方,ツバサハゼにはない列aとcは,ツバサハゼの眼下管の管器感丘と同様, 頬神経枝が支配していた.このことから,列aとcは眼下管の消失に伴い管器感丘が表在感丘に置換された列と考えられた.眼窩下を上下に横断する感丘列については,神経系による種間における各列の相同性についての判断はできなかった. ハゼ亜目魚類では側線管の幼形進化的な退化により,管器感丘が表在感丘へ置換され,側線管による感丘配置の制約が失われたことが,多様な感丘列の分布パターンの獲得を可能にしたと考えられた.そして,感丘列の分布様式の可塑性が,本亜目魚類の様々な環境への適応放散をもたらした要因の一つであると考えられた.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)