Project/Area Number |
13J07734
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Plant nutrition/Soil science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大森 良弘 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥4,320,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 野生イネ / ミネラル / 化学肥料 / 低栄養 / 玄米 / 野生イネイントログレッション系統 / 玄米中元素濃度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、野生イネから,ミネラルの吸収,輸送,および利用に関する遺伝資源を明らかにし,その分子育種的利用を図るための基盤研究である. 最終年度である本年度は、6 つの野生イネから作成された野生イネイントログレッション系統群 (250 系統) から見出された低栄養耐性系統について,複数の水田において,窒素,リン.カリウム欠乏の効果を評価することができた.その結果,低窒素耐性系統として 3 系統,低リン耐性系統として 3 系統,低カリウム耐性系統として 2 系統を同定する事ができた.これら系統は,野生イネが持つミネラルの吸収,輸送,および利用の遺伝子資源を,栽培イネの低肥料栽培育種に用いる上で重要な母本になると考えられる. またこれら系統の内,Oryza glaberrima イントログレッション系統から見出された,低窒素、低リン、低カリウム水耕栽培ならびに低窒素、低リン、低カリウム水田栽培の両方で栽培イネよりも大きな地上部バイオマスを形成する G26 系統,および低カリウム水耕栽培ならびに低カリウム水田栽培の両方で栽培イネとりも大きな地上部バイオマスおよび穂を形成する G27 系統について MutMap Plus 解析を行い, 低栄養耐性を付与する野生イネゲノム領域を検出することに成功した.本成果により,これら系統を母本としたマーカー育種が可能になると考えられ,野生イネ遺伝子の育種利用が加速されることが期待できる.さらに今後,低栄養耐性を支配する遺伝子が単離されることにより,野生イネが低栄養に適応する為に進化の過程で獲得した未知の分子機構が明らかになると考えられ,ミネラルの吸収,利用や輸送の基礎研究分野においても重要な成果に繋がることが期待される. 本成果の一部を発表した日本育種学会での発表は、日経産業新聞に掲載された.
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)