科学技術の体制化プロセスに関する研究-シモンドン、フーコー、三木を手がかりとして
Project/Area Number |
13J07843
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Philosophy/Ethics
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
大家 慎也 神戸大学, 人文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 統治 / 世代 / 科学技術 / 技術哲学 / アスベスト問題 / 市民参加 / Verbeek / 人工知能 / 科学技術リテラシー / 西田幾多郎 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の研究は、実施計画の予定通り、1「『世代形成』と『統治』の観点からの包括的かつ複合的なアプローチへの拡張」、および、2「近代日本の技術哲学における『世代形成』および『統治』の問題の研究」の二つのテーマのもと行われた。昨年度からの発展的課題として、これらのテーマをP.P.Verbeekの「技術の媒介理論」の議論を経由して増補・発展させることが目指された。 主要な研究業績として、次の三点が挙げられる。 (1)論文「自己責任とその限界―大阪・泉南アスベスト(石綿)国家賠償請求訴訟から」では、昨年度の研究発表「泉南アスベスト国賠訴訟に見るリスクと責任」(藤木篤氏との共同研究)のうち、大家の担当箇所を、最新の情報を踏まえて発展させた。すなわち、泉南アスベスト国賠訴訟の第一陣高裁判決に見られる事業者・労働者の自己責任論を、リスク管理の能力の問題、および社会制度の役割の問題という二点から吟味し、このケースに自己責任論を当てはめることは妥当ではないという結論を導いた。また、(2)論文「技術の媒介と人間の自由」では、Verbeekの媒介理論とリバタリアン・パターナリズムの政治理論をもとに、技術が人間の振る舞いに影響を与える仕方を論じたうえで、それを考慮に入れた場合、自由の概念を再考する必要性があると主張した。(3)論文「人工知能をより善く設計し,より善い社会をつくる―媒介理論からのアプローチ」は、Verbeekのモラル化論を人工知能研究に応用する可能性を示すべく、モラル化論の基本的な発想を解説したうえで、実際にどのような応用の可能性があるかを指摘し、そのうえで起こり得る問題点を示唆した。 これらの他に、複数の研究会やシンポジウムで発表を行った。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(16 results)