社会における科学的言説をめぐる、科学者の分析と展望
Project/Area Number |
13J08698
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology/History of science and technology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
加瀬 郁子 東京大学, 情報学環・学際情報学府, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 科学技術社会論 / 科学コミュニケーション論 / 科学コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、社会の中に埋め込まれた科学者の状況を明らかにし、そのふるまいを説明づける理論モデルを検討することにより、科学者は社会の中でどのようにふるまうことが望まれるのかを論じることを目的としている。具体的には原発事故以降の放射能汚染をめぐる科学者らの活動を対象に、彼らがどのようにふるまったのか、そしてその背景となる構造を明らかにすることを目指す。本年度は以下の項目について研究を進めることができた。 1.福島県で活動を行う科学者の調査:飯舘村を中心に、福島県で活動を行う科学者らの調査を継続して行った。本年は、前年度に行った震災以降に福島県で活動を行った科学者の動向の文献調査により見出した認定NPO法人「ふくしま再生の会」を対象に、農家の裏山の放射線量測定に同行し、ヒアリングを行った。 2.文献調査:社会の中での科学と科学者のあり方を研究した先行領域として科学人類学がある。本年はその中心的研究者であるLatourの『科学がつくられているとき――人類学的考察』(1988=1999)より「ネットワーク」、『虚構の「近代」ーー科学人類学は警告する』(1991=2008)より「ハイブリッド」の概念が、本研究の調査により見出された科学者らのふるまいを説明づけるモデルを構築する際に、分析の軸として有用ではないかと見出した。 3.アンケート調査:放射能汚染をめぐるコミュニケーションの中で、どのような人々が科学者をどのように認識し、彼らの行動をどのようにとらえたのかを明らかにすることを目的とし、いかなる特性を持った人々に科学者は情報源として期待されているのか、信頼されているのか、役に立ったのかを調査した。①科学者は情報源として最も期待されている②科学者への信用は、最も関心が高い体への影響の一つである甲状腺がんについてという条件が加わるだけで大きく低下している、ということが明らかになった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)