Project/Area Number |
13J08835
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Economic theory
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
置塩 健太 神戸大学, 経済学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2014: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 投票 / 集団決定 / 社会選択 / 効率性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,会議における決定の理論分析をおこなった.会議の特徴として,会議の参加者はそれぞれいくつかのアイデアを持っており,そのアイデアは会議で発案しない限り他の参加者にはわからず,また会議の決定として選ばれることはない.自分の知らない選択肢,未知の選択肢が存在する可能性の下での集団の決定を,提案と投票といった2段階に分けて分析した.本研究の意義は,選択肢が未知である下での投票理論の新たな1分野を確立することであった. 参加者が提案をできる回数を1度,複数回できるケース,および金銭移転ルールの許容のケースに分けて考えた.まず,各参加者の提案が1度だけ行われる場合,参加者,アイディア総数を一般化した場合でも効率的なルールが存在しないことを示した.次に,提案が複数回行われる場合においても不可能性が成立することを確認した.まず繰り返し提案のモデルを作成するにあたり,何度も提案できるが,同じ提案は禁止,またアイデアの提案の方法として他にもう提案はしないという選択肢を加え,誰も何も提案しなかった場合は各参加者にとって最悪の結果となることとした.ここで,ある参加者の思いついたアイデアが1つであり,それが他の参加者には好ましいが,その参加者にとっては好ましくない選択肢だった場合,その参加者はそのアイデアを提案せず提案の段階を終わってしまう.これにより効率的な結果が得られなくなる場合が存在する.つまり効率性を達成するルールが存在しないことが確認された.最後に,金銭移転を含むルールの場合は効率性を達成するルールが作成可能であることを確認した.方法は条件を満たしていればどの様なものでも良く,例としては選択肢の決定は全員の好ましさを足し合わせたものが最も大きくなるものとし,金銭移転の方法は決定した選択肢について各参加者の好ましさが等しくなるように移転することで,効率性が達成できることが確認できた.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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