Project/Area Number |
13J09169
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
大岡 優 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 伝統木造 / 古材 / 劣化材 / 甲虫 / 材料試験 |
Research Abstract |
経年変化が伝統木造建築物の耐震性能に与える影響について検討するため、今年度は主に、古材・劣化材の仕口特性の把握、重要伝統的建造物群保存地区における構造詳細調査・使用古材の材料試験を実施した。実施内容の詳細を以下に示す。 1、古材・劣化材の仕口特性の把握 経過年数100~200年程度の古材および甲虫によって劣化したスギ・ヒノキ・アカマツの仕口特性(柱貫仕口)について検討した。古材における仕口特性の全体的な傾向は、スギ・ヒノキ・アカマツともに、経過年数の違いに関係なく、変形の増加とともに耐力が徐々に増加していた。甲虫劣化材においては、仕口の耐力が劣化度に大きく依存する結果となった。食害が部材表面より比較的浅い場合においては、小変形時において耐力の低下が見られるものの、大変形時では、ひずみ硬化現象による耐力上昇が確認できた。それに対し、食害が表面から深い箇所まで及ぶ場合では、どの変形時においても耐力が非常に小さく、また変形性能に乏しくなる結果となった。 2、重要伝統的建造物群保存地区における構造詳細調査・使用古材の材料試験 験岐阜県高山市の重要伝統的建造物群保存地区における町家の構造詳細調査および使用古材の材料試験を実施した。構造詳細調査の結果、高山市の町家に多用される仕口形状などについて把握することができた。縦圧縮(繊維方向)試験の結果、ヒメコマツは剛性・強度ともに新材よりも古材の方が大きくなった。また、強度においては、新材・古材ともにハンドブックの参考値より大きかった。アカマツにおいては、一部の部材を除き、剛性・強度ともにハンドブックの参考値と同程度であった。横圧縮(繊維直交方向)試験の結果、全ての部材で比較的高い剛性が得られる結果となった。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(1 results)
Research Products
(11 results)