低スケール弦模型の現象論的特性とLHC実験における詳細検証
Project/Area Number |
13J09321
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(理論)
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Research Institution | Waseda University (2014) The University of Tokyo (2013) |
Principal Investigator |
橋 真奈美 早稲田大学, 理工学術院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,070,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 階層性問題 / 大きな余剰次元 / 超弦理論 / 低スケール弦模型 / LHC実験 / TeVスケール弦 / LHC実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、重力相互作用を量子的に記述すること、素粒子物理に存在するスケールの階層性を説明することが期待される、「低スケール弦模型」の現象論的な特性を見い出し、LHC実験で詳細に検証することである。そのため、申請書記載の研究(A)弦のスケールが大きい場合の弦の第2共鳴の発見可能性の検証を行った。しかし平成26年度中に研究論文を発表することはできなかった。平成25年3月発表の論文では、弦の第2励起状態の崩壊幅を第1励起状態の崩壊幅の定数倍とするという簡単な評価のもと議論を行っていたが、弦のスケールに対する制限が大きくなってきたため、第2共鳴の幅を正確に評価する必要があった。今年度の前半では、昨年度に培った複雑な弦の振幅を計算する技術を使って、第2励起状態が第1励起状態へ崩壊する幅の計算を行った。しかし7月にAnchordoquiらによって先行された。その結果を利用して現象論的解析を行ったところ、定数倍をして簡単に評価した場合と弦の振幅を使って正確に評価した場合とで、ほとんど差がないことがわかった。この結果を11月に宮崎で行われた研究会にて発表した。しかしこの結果のみで研究論文とすることはできなかった。一方、LHC実験において標準模型を超える物理の痕跡が何も発見されていないという事実があり、弦の現象論の実験的側面ではなく、理論的側面に興味を抱くようになった。今年度の後半では、弦理論の有効理論としての非局所的場の理論におけるヒッグス機構の研究を行った。この研究では弦理論と同じ状況を持つ非局所的場の理論を見い出しており、弦理論では解析できないような状況において、弦理論の代わりに非局所的場の理論を用いることができると考えている。この研究は台湾清華大学の磯野氏と理化学研究所の野海氏との共同研究であり、現在論文を執筆中である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)