幼児の生活世界と保育・教育者の視点との齟齬が、幼児の対人行動に及ぼす影響
Project/Area Number |
13J09674
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Educaion
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西田 季里 東京大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
|
Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2014: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
|
Keywords | 子ども / 向社会的行動 / 保育 / 自然観察法 / 仲間関係 / 幼児 / 保育者の声かけ / 自然場面観察 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度から引き続き、保育所(A園)5歳児クラス園児の他児に対する向社会的行動およびそれに対する保育者の声かけ等対応をビデオカメラを用いた自然観察法により調査した。また、前年度末で調査終了した園(B園)の分析を行った。B園の分析においては、一斉活動/生活活動/自由遊びの3場面で、4歳児クラス全体の単位時間当たりの向社会的行動数、成功率、当該相互作用への保育者の関与率、保育者の声掛け率を比較したところ、行動数と成功率は自由遊び、生活活動、一斉活動の順で大きく、保育者関与率は一斉活動、生活活動、自由遊びの順で大きかった。声掛け率は差が出なかった。保育者が関与しているほど数が少なく成功率が低いことについて、保育者インタビューで担任保育者が集団行動や園児の自律を重視する言及が得られたことから、「自分の問題は自分で解決する」「他者に助けを与えない/受けない」という保育者の配慮が向社会的行動という点において抑制的に働いた可能性が考えられる。A園での分析は、個別観察データについてのみ終了した。個別観察では園児間の個人差に注目し分析を行った。結果、単位時間当たりの向社会的行動数と成功率が相関した。また、1年間での向社会的行動数の増加が成功率と相関した。このことから、成功率が高いと行動数も増加する可能性が考えられる。さらに、合わせて行った人形を用いた物語完成法調査(MacArthur Story Stem Battery)で得られたいくつかのテーマと観察によって得られた変数が相関した。B園での分析結果は日本発達心理学会第27回大会自主シンポジウムで発表(話題提供)、A園での分析結果は日本発達心理学会第28回大会ポスター発表。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)