Project/Area Number |
13J09786
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
園井 崇文 東京大学, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013 – 2015-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 大質量星 / 脈動 / 対流 |
Research Abstract |
本研究の目的は、恒星における脈動と対流の相互作用を調べることである。これまで、この相互作用は主にセファイド不安定帯に分布する星について調べられてきた。セファイド不安定帯では、水素、ヘリウムの電離によって外層で対流が起こる。一方、大質量高温度星においては、鉄族元素の電離により外層で対流が起こるが、その脈動への影響が調べられてこなかったのが現状である。そこで、本研究では大質量高温度星における脈動への対流の影響を動径(球対称)、非動径(非球対称)モードについて調べた。 まず、動径モードについては、主系列段階と後主系列段階の星について調べた。その結果、鉄族元素の電離領域で励起されるモードとヘリウムの電離領域で励起されるものがあることがわかった。前者については、電離による熱フラックスの吸収が脈動の励起を引き起こすのに抗して、対流が脈動の減衰させるように作用することがわかった。したがって、対流の効果を入れない場合に比べて脈動の励起が弱まることがわかった。一方、後者のヘリウム電離層で励起されるモードは、対流の効果をほとんど受けないことがわかった。 本研究では、さらに主系列段階の星について、非動径モードを解析したところ、動径モードのように音波で構成される固有モードについては、鉄族元素の電離による励起作用に抗して、対流が減衰させる作用を見せたが、内部重力波モードについては、減衰作用が小さいことがわかった。この傾向は、セファイド不安定帯付近の星のモデルの解析(Dupret et at. 2005, A&A, 435, 927-939)でも見られたものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
これまで、対流と脈動の相互作用は、動径モードを中心に調べられてきたが、非動径モードについても調べることができた。これは、当初の計画であったが、さらに、本研究で初めて、水素、ヘリウムでなく、鉄族元素で起こされる対流の脈動への影響を調べられたため。
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Strategy for Future Research Activity |
非動径モードについて、後主系列段階でも調べる。後主系列段階では、恒星の構造が複雑になるため、非動径モードの計算が困難になる。したがって、数値計算の方法を改善していく必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)