マルティン・ハイデッガーの「自然」をめぐる思考に関する研究
Project/Area Number |
13J10282
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Philosophy/Ethics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
丸山 文隆 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | ハイデッガー / 自然 / 根拠 / 超越論的観念論 / フッサール / 無 / 形而上学 / カント / 超越論的対象 / メタ存在論 / 存在了解 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究全体の方針は、申請書に記したとおり、ハイデッガー哲学全体を牽引している方法を見定めることである。このとき平成25年度の研究成果は、「採用第一年目の報告」に記した通り、ハイデッガーの思惟の歩みにおける1929年の「無」の思想と1928年の「メタ存在論」との質的な差異を明らかにしたことにある。申請書に記した通り、本研究の計画は、この1929年の思想がさらに1930年代以降、「詩」の言葉へと接近してゆく過程を説明することを課題としていた。すなわち、この歩みは「学的な言葉」から「詩の言葉」への移行として特徴づけられる予定であった。このとき平成25年度の研究成果は、ハイデッガーにおける1929年の「無」の思想が、「存在者が全体において存在することの根拠」という問題と結びついていることを示していた。そこで報告者に次第に明らかになったのは、最終的に〈「学的な言葉」から「詩の言葉」への移行〉として明らかにされるべきハイデッガーの思惟の移行の必然性を、まずは「根拠」の問題というトピックにおいて詳細に考察すべきである、ということである。〈「学的な言葉」から「詩の言葉」への移行〉を説明するという課題は、ハイデッガーが次第に〈そこに個々の人間が根づいているところ〉の重要性を強調することになることの理由を明らかにすることに他ならないのである。ここで報告者は、平成25年度の研究の成果である「無」の思想と「根拠」の問題との連関を、上記の移行の説明のために利用することが有益であると判断した。「ハイデッガーが次第に〈そこに個々の人間が根づいているところ〉の重要性を強調することになることの理由を明らかにすること」という上述の課題を達成するために、「無」の問題に基づいて、(それと深く連関する)「根拠」の問題の必然性を明瞭に説明することが必要であり、また有効であると考えられたのである。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)