男性顔の魅力規定因に関する進化心理学的検討-保身リスクが魅力知覚に及ぼす影響
Project/Area Number |
13J10818
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Social psychology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 翠 東京大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2014: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 顔 / 魅力 / 進化心理学 / マスキュリニティ / 男性性 / 脅威性 / 社会的認知 / 顔魅力 / 男性的な特徴 / 性的二形 / 個人差 / 保身リスク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では男性顔におけるマスキュリニティ(男性的な印象を与える顔の特徴)が知覚者にとって”保身リスク”のシグナルであることに着目し、そうした特徴をより強く備えた顔に対する魅力評価の個人差、ならびに状況・文脈による評価の違いについて検討を加えた。 これまで、顔の魅力に関する進化心理学・適応主義的アプローチでは「その性らしさ(男性らしさ/女性らしさ)」が知覚される特徴は、繁殖力のシグナルであるために、ヒト普遍的に魅力が知覚されるという仮説が提唱されてきた。しかし、実証研究を通じて男性顔のマスキュリニティについては、女性顔のフェミニニティとは異なり、必ずしも魅力が知覚されないという結果が得られてきた。 先行研究では、男性顔におけるマスキュリニティに魅力が知覚されにくい原因として、繁殖力と長期的投資のトレード・オフ(マスキュリニティは持ち主の男性が短期的性戦略を取りやすいことのシグナル、すなわち”子育てに向けた長期的投資に対するリスク”のシグナルでもあること)を挙げ、一定の実証的知見が提供されてきた。 しかしながらその一方で、実はマスキュリニティはヒトの社会的認知(他者の評価)において非常に重要となる、”保身リスク(身体的被害の可能性)”のシグナルでもあることが指摘できる。 一連の研究を通じて、保身リスクの評価に影響する状況・文脈要因(顔写真の人物の意図)や個人差要因(保護提供者となる家族との同居や自身の身体的強靭性、潜在的な異性パートナーとの間に予期する相互作用のあり方)がマスキュリニティの高い男性顔に対する魅力評価に影響する可能性が示唆された。 マスキュリニティと魅力の関係に関する先行研究モデルを発展・拡張した点が、本研究の成果と考えられる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(18 results)