Project/Area Number |
13J10924
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三浦 友樹 東京大学, 薬学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 不安障害 / 恐怖反応の復元 / 下辺縁皮質 / ドパミン / シナプス伝達 / 恐怖反応の消失 / 内因的興奮性 / 恐怖条件づけ |
Outline of Annual Research Achievements |
不安障害は、過度の恐怖を特徴とする精神疾患の総称である。その治療には認知行動療法などが用いられているが、再発率は30-40%程度と高く、再発機構の解明が急務となっている。そこで私は、マウスにおける不安障害の再発にあたる現象である「恐怖反応の復元」について研究を行い、その神経基盤について検討した。昨年度までに、①下辺縁皮質(IL)という脳部位のニューロンにおいて、復元時にはシナプス伝達が減少すること、②ILにおけるドパミンシグナルが、シナプス伝達の減少と恐怖反応の復元の両方に必要であること、の2点を明らかとしている。そこで本年度は、ILにおけるドパミンシグナルの十分性について検討した。 まず、naiveなマウスより作成した急性脳スライスにドパミンを処置し、ILのシナプス伝達に起こる変化を検討した。すると、シナプス伝達の減少が観察されたが、そのメカニズムと表現型はin vivoで恐怖反応の復元を誘導した際のものとは異なっていた。復元誘導時に起こるシナプス減弱がD1受容体依存的でかつプレシナプス性のものであったのに対し、単純なドパミン処置による減弱はD1受容体非依存的でかつ非プレシナプス性であった。ドパミンの濃度やアゴニストの種類を変更しても、この結果が変わらないことを確認している。また、in vivoにおいてマウスのILにドパミンを局所投与する実験も行ったが、恐怖反応の復元は誘導されなかった。以上の結果から、ドパミン単体ではILのシナプス伝達の減弱や恐怖反応の復元には不十分であると結論付けた。復元誘導時には、ドパミンシグナルとともに他の脳領域からのグルタミン酸性入力やノルアドレナリン性入力なども発生するため、それらが複合することでシナプス減弱が起こるものと考察している。以上の結果と昨年度までのデータは論文にまとめて投稿し、Elife誌に受理された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Prefrontal dopamine regulates fear reinstatement through the downregulation of extinction circuits.2015
Author(s)
Hitora-Imamura, N., Miura, Y., Teshirogi, C., Ikegaya, Y., Matsuki, N., Nomura, H.
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Journal Title
eLife
Volume: 4
Pages: 1-14
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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[Presentation] 恐怖の復元における下辺縁皮質-扁桃体経路の脱抑制2014
Author(s)
Imamura N., Miura Y., Teshirogi C., Huilian S., Matsuki N., Nomura H.
Organizer
第23回神経行動薬理若手研究者の集い
Place of Presentation
東北大学(宮城県)
Year and Date
2014-03-18
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