20世紀前半のドイツにおける国民保険化の過程-在宅看護・家事援助を事例として-
Project/Area Number |
13J40240
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
History of Europe and America
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
馬場 わかな 東京大学, 経済学研究科, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥4,320,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ドイツ / 社会国家 / 保険 / 扶助 / 在宅看護・家事援助 / 家族 / 女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の課題は、女性が主婦や母親としての役割を果たせない家族に対する支援を展開した在宅看護・家事援助を事例として、機能不全に陥った家族を「標準家族」へと軌道修正することで、社会国家に包摂しようとした試みを歴史的に解明することである。この「標準家族」モデルは、ビスマルクによる社会保険制度から、社会国家へと継承されることになる多くの制度や政策が形成され始めた1890年代、さらには第一次大戦、ヴァイマル期を経て、第二次世界大戦後の社会保障制度に至るまでの時代、すなわちドイツにおける「20世紀的社会」を理解する上で重要な糸口である。 最終年度である平成27年度は、前年度に引き続き、2014年度西洋史研究会大会(東北大学)において口頭報告・議論した内容を学会誌『西洋史研究』に論文として投稿する準備を進めた。その過程で再びハンブルクに赴き(8月)、ハンブルク大学付属図書館において母性保険に関する文献を収集したり、社会保障関連法のコメンタールを閲覧したりした。 論文投稿の準備を進めるうちに、2014年度西洋史研究会大会での口頭報告では十分に論じ切れていなかった論点が出てきたため、10月には、新たな論点も含め、第238回「歴史と人間」研究会(一橋大学)で改めて口頭報告を行った。論文は2016年2月に『西洋史研究』に投稿し、現在審査結果を待っている。なお、年次計画では、8月はベルリンの国立図書館や連邦文書館でライヒ(全国)レベルでの史料を閲覧・収集する予定だったが、予定を変更し、論点を深めることに専念した。 このほか、初年度である平成25年度に「刊行予定」として記載した論文集が刊行された(辻英史・川越修編『歴史のなかの社会国家―20世紀ドイツの経験』、山川出版社、2016年。第1章「『在宅看護・家事援助』からみる社会国家の家族像―1890年代~1920年代」(31-54頁)執筆担当)。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)