電気化学ハイブリド形成検出方法による機能遺伝子の同定とトランスクリプトーム解析
Project/Area Number |
14011202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
内田 和彦 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (90211078)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
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Keywords | 遺伝子 / マイクロアレイ / mR / フェロセン |
Research Abstract |
[目的]マイクロアレイによる遺伝子発現頻度解析を行なうことにより甲状腺癌の新たな診断方法を確定する。[方法]筑波大学附属病院で手術を施行された甲状腺疾患を対象に遺伝子発現プロファイリングを行なった。末梢血の遺伝子診断マーカーの検索を目的として、比較的少数の症例における共通発現遺伝子を末梢血における発現と比較し、同定されたい遺伝子について多数症例を用いた解析を行った。甲状腺乳頭癌3例、正常甲状腺として甲状腺良性腫瘍の病変部外の甲状腺組織を4例を採取した。また健常人より末梢血循環細胞を採取した。各組織よりtotal RNAを抽出。Named geneからなるヒト造伝子約4000種類に甲状腺に特異的な発現が期待できるTg(thyrogrobulin)、TPO(thyroid peroxidase)、TSHR(thyroid stimulating hormone receptor)を加えたマイクロアレイを作成した。得られた発現頻度データから甲状腺癌で特異的に発現しており末梢血循環細胞で発現のない遺伝子を探索した。[結果]甲状腺乳頭癌3例に共通して甲状腺正常部、PBCより2倍以上に発現頻度が上昇する180遺伝子を認めた。180遺伝子中甲状腺乳頭癌に発現が上昇することが既知であるタンパク質をコードする遺伝子が含まれていた。さらにクラスタリング解析では甲状腺正常部と甲状腺疾患が区別された。甲状腺乳頭癌で発現が上昇するこれらの遺伝子について甲状腺癌の診断における有用性を検討するため組織免疫染色法で確認を行なった結果、80%のがんで陽性を示し、がん特異的マーカーである可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)