OLETFにおけるNIDDM原因遺伝子のポジショナルキャンディデートクローニング
Project/Area Number |
14013035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山田 宜永 京都大学, 農学研究科, 助教授 (40253207)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥7,500,000 (Direct Cost: ¥7,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥7,500,000 (Direct Cost: ¥7,500,000)
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Keywords | OLETF / NIDDM / ポジショナルキャンディデート / クローニング / コンジェニック / QTL / ファインマッピング / 肥満 |
Research Abstract |
・コンジェニック解析により、14個のNidd QTLの内、Nidd1、2、8、10および6の5個のQTLのみについて、OLETFアリルが劣性様式でNIDDMおよび肥満に影響すると確証された。それらのコンジェニックより、Nidd1と2、Nidd1と10およびNidd2と10のダブルコンジェニックを作製したが、QTL解析で検出されたエピスタシス効果は確証されなかった。また、Nidd10については、β細胞増殖能低下という表現型についてもQTLの確証がなされた。 ・ゲノムシフトアプローチにより得られたNidd1、2、6、8(Nidd10についてはCckar遺伝子が原因遺伝子であると推定された)における7個のポジショナルキャンディデート(Hnf4g、Nkx6a、Pnlip・Pnliprp1・Pnliprp2、およびCapn10・Neurod1遺伝子)のマッピング・変異・発現レベル解析、およびそのQTLゲノム領域に存在するラットUnigeneのマクロアレイ解析・competitive RT-PCR解析を行った。その結果、腸管からの脂肪吸収に関わるPnlipおよびPnliprp2遺伝子は、コード領域について変異は見られないものの、コントロールに比べOLETFで若齢時の膵における発現レベルが増加および減少しており、Nidd6の有望な候補となると考えられた。さらに、糖新生に関与しているPgc1遺伝子は、膵・肝・脂肪・筋肉組織において齢数時に関わらず、OLETF特異的な発現レベルの増加を示すことから、Nidd2の有望な候補となると考えられた。ラットゲノムTraceおよびHTGSデータベースを利用することで、Pnlip、Pnliprp2およびPgc1遺伝子のプロモーター領域およびイントロン領域を含めたラットゲノム配列についての検索を終了した。また、Niddlおよび8については、QTLゲノム領域に存在するラットUnigeneをプローブに、OLETF、F344およびコンジェニックの膵・肝・脂肪・筋肉組織からの経時的なRNAサンプルをターゲットとしたマクロアレイ解析を実行中である。 ・Nidd2および6については、そのゲノム領域内で組み換えが生じている(コンジェニック×F344)×コンジェニックのバッククロス交雑群での雄選抜個体が作製された。さらに、その個体を用いることで、当該形質が単純なメンデル遺伝様式に従って分離しており、当該QTLを単一遺伝子変異として扱うことができると明らかになったことから、QTLのファインマッピング、染色体位置の決定がなされた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)