Project/Area Number |
14013041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松下 正之 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30273965)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥8,200,000 (Direct Cost: ¥8,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥8,200,000 (Direct Cost: ¥8,200,000)
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Keywords | ポリアルギニン / タンパク質導入法 / calcinerurin / p53 / アンチセンス / 癌細胞 / 神経細胞死 / 阻害ペプチド |
Research Abstract |
蛋白質セラピー法は11個のアルギニン(11R)からなるペプチドを目的の蛋白質やペプチドに融合する事により、すべての組織へin vivo導入できる方法である。この方法を利用し、ゲノム解析や構造解析で得られた遺伝子情報をもとに、疾患遺伝子に11R融合させ、組み換えタンパク質を精製し、そのタンパク質を静脈より点滴注入することにより疾患遺伝子を補うことができ、遺伝的背景のある疾患を予防、治療する新しい薬剤の創出が可能となる。研究代表者である松下正之は、上記の蛋白質セラピー法を用いて以下の結果を得た。 1)アンチセンス核酸(PNA)を塩基性アミノ酸と結合し転写を抑制することに成功した。この方法により、PNAと核内移行シグナルを化学的に結合しPNAの機能を阻害しないで細胞内に導入可能になった。 2)癌抑制遺伝子であるp53を癌細胞に導入し、細胞分裂を阻害しアポトーシスを誘導した。 3)脳神経細胞に高発現し神経細胞死に重要な役割を果たす、L脱リン酸化酵素calcineurinの阻害ペプチドにより、神経細胞死を抑制した。 4)転写因子を恒常的活性型にし、11Rと融合タンパク質をE.coliより精製し、転写制御による,細胞機能制御法を開発した。 以上の結果より、蛋白質セラピー法によりタンパク質やペプチドを用いた高分子薬剤の開発が可能であり、様々な疾患に応用できることが確認された。今後、新規に開発したこれら高分子薬剤が生体で機能するかを検討することが大切である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)