Project/Area Number |
14013045
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
塚口 裕康 徳島大学, 医学部, 助手 (60335792)
|
Project Period (FY) |
2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
|
Keywords | IgA腎症 / ゲノム解析 / 遺伝子 / 連鎖解析 |
Research Abstract |
目的と進め方 IgA腎症は本邦の慢性腎不全・透析導入の原因疾患として最も重要であり、病態の解明は急務である。遺伝素因の解明により慢性腎不全への進行を未然に防ぐことが可能になるほか遺伝子をターゲットとした創薬や治療法開発が期待される。本症に対する遺伝子解析は主として親子・兄弟例など小規模家系を対象としたHLA解析や孤発例に対するSNP連鎖不平衡解析が主流であった。これに対して本研究は比較的大きなメンデル遺伝型IgA腎症家系に対しパラメトリック連鎖解析やハプロタイプ解析を行う国内初の試みである。ゲノム解析手法は申請者らが家族性糸球体硬化症で行った方法(Linkage package, mlink programによるパラメトリック2点連鎖解析、Tsukaguchi H., et al.J Am Soc Nephrol. 11 : 1674-1680, 2000)を用いた。 本年度の成果 1)常染色体優性遺伝の比較的大きなIgA腎症家系4家系について家系図の構築を行った。家系図をさらに水平・垂直方向へ拡大すべく臨床遺伝学的調査を進めている。他に10家系以上の親子、兄弟例が関連施設で確認され検体収集が進行している。 2)そのうち一家系について臨床所見を第32回日本腎臓学会で発表した。この家系において欧米のIgA腎症家系で報告されている疾患遺伝子座6q22(IGANl)のハプロタイプ解析を行った。その結果発症者に共通の疾患ハプロタイプが存在することが判明したが、現在家系内のより多くのサンプルを用いて連鎖の妥当性を再検している。 今後の課題 まず欧米の家族性IgA腎症で報告されている6q22(IGANl)が本邦の家系でも連鎖があるかを明らかにし、連鎖がなければ新たな遺伝子座位をゲノムワイド連鎖解析で探索する。またマッピング精度の向上ためにSNP情報を組み合わせたハプロタイプ解析、連鎖不平衡解析を行う予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)