Budget Amount *help |
¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
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Research Abstract |
本研究は,分裂酵母におけるDNAの二重鎖切断修復にかかわる遺伝子を総括的に同定し,二重鎖切断修復システムの全体像を解明することを目的としている.今年度は以下の研究実績をあげた. (1)Rhp51グル?プ蛋白質の相互作用を明らかにした. (2)新規組換え遺伝子候補,slr8,9,10を同定した.このうち,slr8についてはヒト遺伝病の原因遺伝子NBS1の機能的ホモログであることがわかったので,分裂酵母nbs1遺伝子と改名した.Nbs1タンパク質はRad32のC末端領域と物理的相互作用することを示した.また,nbs1,slr9,及びslr10は,相互に遺伝学的関係があることを明らかにした.nbs1は,チェックポイントにも関与することが示唆された. (3)以前に分離していたslr1の詳細な解析を行い,rad60と命名した. (4)Rhp51依存的且つRhp57非依存的な新規な組換え修復経路を発見した.この経路で機能する新規遺伝子として,sw5とsfr1を同定した.Sfr1タンパク質は,Rhp51タンパク質及びSwi5複合体を形成することを示した.一方,接合型変換においては,Swi5-Swi2-Rhp51複合体が形成されることを示した.また,Swi2とSwi6が物理的相互作用をすることを示した,Sfr1とSwi2は,共通の保存領域を有し,この保存領域を介して,Swi5とRhp51と物理的相互作用をすることを明らかにした.
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