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¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
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Research Abstract |
コアプロモーター構造を認識する基本転写因子TFIIDは、転写調節因子から受け取った信号を転写量の増減へと変換する上で中心的な役割を果たす。我々はTAF1のTBP機能阻害領域TANDがTFIIDによる転写活性化の分子スイッチとして機能する可能性を示すとともに、コアプロモーターの認識能に異常をきたすtaf1点変異体を複数単離し(N568Δ,T657K)、その解析を進めてきた。TFIIDを含む普遍的転写因子間の機能的ネットワークの実体を明らかにしていくためには、それぞれの標的遺伝子を網羅的に単離するというゲノム生物学的手法が極めて有効である。 そこで本研究では、ΔTAND1+2,ΔTAND3,ΔTAND1+2+3,dmTAND1[以上TANDに変異を有するtaf1変異株],Y570N, N568Δ,T657K[以上TAND以外の領域に変異を有するtaf1変異株],L420S, W486stop[以上ヒストンフォールドドメインに変異を有するtaf12変異株]の合計9株について、DNAチップ解析を少なくとも3回以上行うことによりそれぞれの標的遺伝子を網羅的に同定した。さらに実際に影響を受けた遺伝子群を相互に比較することにより、[ΔTAND1+2,ΔTAND1+2+3,dmTAND1]グループ間,[N568Δ,T657K]グループ間,[L420S, W486stop]グループ間において生じる変化が互いによく似ていること、及び[ΔTAND1+2,ΔTAND1+2+3,dmTAND1]グループは[N568Δ,T657K],[L420S, W486stop]両グループの中間的な性質を示すこと等を明らかにした。また代表的な標的遺伝子についてはプロモーター解析を進め、特定のプロモーター上では確かにTANDがUASからの活性化シグナルを解読する上で重要な役割を果たしていることを示した。
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