新しいポリグルタミン病SCA17(TBP病)のモデル動物系の作成と分子病態解析
Project/Area Number |
14017019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中村 浩一郎 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (40282644)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥6,900,000 (Direct Cost: ¥6,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥6,900,000 (Direct Cost: ¥6,900,000)
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Keywords | ポリグルタミン病 / モデル動物 / SCA17 / TATA結合蛋白 / 痴呆 / 小脳症状 / トランスジェニック / 線虫 |
Research Abstract |
(1)トランスジェニック線虫の作成 初期の実験で作成したトランスジェニック線虫は効率よく表現型を示さなかったので、実験法に改良を加えた。具体的には線虫の神経細胞特異的に発現するH20プロモータ下流に全長ヒトTBP遺伝子を繋いだコンストラクトPpD49.26(H20)-TBP_Q37、Q56、Q93、Q168、Q199をマーカー遺伝子dpy-20とともにdumpy mutantにトランスフェクションし、dpy表現型がrescueされる事を利用してトランスジェニック線虫を作成した。dpy-20のみ、各Q37、Q56、Q93、Q168、Q199とdpy-20をトランスフェクションしたtransgenic lineを各12ラインづつ得た。幼若線虫(L1〜L4)、成虫早期には各ライン間には行動異常・形態異常は認められなかった。しかしながらその後の解析により、低頻度(15%)ながらQ93〜Q199ラインにおいて、非常に強いlocomotion障害およびegg laying defectの表現型が観察される事を確認した。Nose touch testでは明らかに後退しない個体を認めた。現在Dye filling test(ASH neuron assay)、化学走性(chemotaxis assay)に関して検討を行っている。一方抗ヒトTBPN末モノクローナル抗体を用いた免疫組織化学的検討では、dpyラインでは線虫のauthentic TBPは染色されず、Q37ラインでは発現したヒトTBPにより神経細胞核が瀰漫性に染色された。これに対してQ199ラインでは神経細胞核の瀰漫性染色性は失われ、核内あるいは核近傍の細胞質内に凝集体を認めた。以上よりQ93〜特異的に核内あるいは細胞質内凝集体を有し、強い運動障害表現型を呈するポリグルタミン病モデルを作成したものと考えた。上記の結果を32th Annual meeting of Society for Neuroscience,2002(USA)にて発表した。 (2)コンディショナルトランスジェニックマウスの作成 Q199 transgenicマウスを現在5株樹立した。現在これらのマウスの胚細胞導入を確認中である。Q37 ransgenicマウスに関しては初回のinjectionにてtransgeneが確認できなかったので再度iinjectionを行ったところである。一方これらのtransgenicマウスと交配する予定のTet-Offマウスはジャクソン研究所より購入し、外注施設内にて現在継代繁殖中である。今後Q199/37 transgenicラインのSouthernblotを行い、全長のhuman TBPが確実にintegradeされている事およびtransgeneのコピー数の確認を行った後、Tet-Offマウスと交配し、表現型を確認する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)