Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥6,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥6,500,000)
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Research Abstract |
近年,携帯電話や無線通信などの普及により,屋外におけるインターネット利用が当たり前になって来ている.われわれの行動を支援する際に,「位置情報」は極めて重要な役割を果たす.しかし,位置に関係する情報を誰もが簡単に発信できる機構が,インターネットの主要サービスとしては実現されていない.現在は,地図ベンダーが中心になって,地図データおよびそれに関係付けられたコンテンツとして,閉じた形態での位置情報交換しか実現できていない.モバイルコンピューティング時代においては,インターネットに適合する新しい位置情報サービスの枠組みを早急に確立することが重要である. 本研究では,インターネットに適するスケーラビリティのある位置情報流通を実現する基盤となる,(1)「分散位置情報サービス」と(2)「空間コンテンツ融合」の体系化およびシステムの実現を行う. 昨年度は,テキストデータを対象に,住所などの間接位置参照情報を直接位置情報に変換するジオコーディングを活用して,さまざまな文書コンテンツを位置情報で連携させる枠組みの研究を行った.本年度は,映像データを対象に,カメラの位置・方向・画角の情報を用いて,映像同士および映像と他のコンテンツを連携する枠組みの体系化を試みた.同時に,プロトタイプシステムを開発し,われわれの枠組みの妥当性の検討を行った.また,将来のモバイル・ユビキタス・コンピューティング環境を想定した,実世界型の利用者インタフェースを実現するために,現実空間とサイバー空間とを融合する体系の可能性と問題点の明確化を試みた.具体的には,われわれのアプローチでは,観測系を考慮して位置情報を主体と対象に区別して,空間的な文脈を明示的にモデリングすることにより,人間の視線を考慮した大縮尺空間を取り扱うための空間情報システムの実現可能性を検討した.
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