Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川原 憲治 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (40273859)
滝根 哲哉 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (00216821)
堀江 知義 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (40229224)
小出 洋 九州工業大学, 工学研究科, 講師 (90333517)
藤原 暁宏 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (10295008)
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Budget Amount *help |
¥6,300,000 (Direct Cost: ¥6,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥6,300,000 (Direct Cost: ¥6,300,000)
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Research Abstract |
ネットワークに接続された計算機を含む様々な機器,データ,ソフトウエアなどを共有化することは,ネットワークが本来備えている機能である.その点において,グローバルコンピューティングで必要な分散された大量の計算機の計算能力資源およびデータや機能の共有化は,ネットワークが提供すべき重要なアプリケーションである.しかし,現在のインターネットを用いて超分散コンピューティングを行う場合,常に期待通りの効果が得られるとは限らない.従来のクラスタコンピューティングと異なり,グローバルコンピューティングにおいて良好な性能を得るためには,以下の状態変化を考慮してプロセスの処理依頼を行う必要がある. (1)ネットワーク遅延時間 (2)分散した異機種計算機群の資源(CPU,メモリ等)利用状態 そこで本研究組織では、(1)については,QoS提供機構の解析と,効果的なプロセス転送経路制御のシミュレーション実験により、最適化する手法を検討した.また,ネットワーク中の全コンピュータに対する完全通信かつ通信オーバヘッドを仮定した場合のプロセス転送スケジューリングを提案した. 一方,(2)については,CPUの利用状態を考慮したプロセス割り当て手法の検討と,その理論的な評価を行った.また,分散記憶管理からの情報を考慮したプロセス割り当てスケジューリング手法を提案し,JAVA言語によるプログラムを対象とした実装を行い性能評価した.さらに,グローバルコンピューティングの利用の観点から,複数の物理場を扱う連成現象を解析する大規模有限要素解析のプロセス並列化を試み,まずクラスタ環境における処理時間の評価を行った.その結果,処理時間がプロセス処理を依頼するコンピュータのメモリ使用状況に大きく依存することが示された.
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