セマンティックウエッブコンピューティングのための概念体系の収集と統合
Project/Area Number |
14019089
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
武田 英明 国立情報学研究所, 知能システム研究系, 助教授 (80252831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市瀬 龍太郎 国立情報学研究所, 知能システム研究系, 助手 (00332156)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥5,800,000 (Direct Cost: ¥5,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥5,800,000 (Direct Cost: ¥5,800,000)
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Keywords | セマンティックウェッブ / 知識流通 / 概念体系 / WWW |
Research Abstract |
Semantic webが浸透した後に必ず現れる膨大な意味タグセットとそれを用いてタグ付けされたドキュメントの氾濫の時代において期待される真に知的な情報処理技術として,次世代Webベース知識処理システムのインフラストラクチャとその利用システムの開発を行う.本研究の目標は概念体系としての異なる意味タグセットを自由に組み合わせて活用できるような機構を開発することである.個々の個人や組織が作り出す概念体系をひとつに纏め上げるのではなく,それぞれの視点において他の概念体系を必要に応じて組み合わせることで,創造的な情報,流通を可能にする.具体的な達成目標は(1)異なる概念体系の調停アルゴリズムの開発,(2)概念体系レポジトリの開発,(3)個人の知識流通を支援するツールの開発,である. 本研究は前年度からの継続的な課題であり、前年度は主に(1)の問題をテーマとして研究を行った. ここでは異なる概念体系間を比較して概念間の関係を発見するアルゴリズムを開発した.またこのアルゴリズムに基づくシステムを構築した。そこで本年度は(2)および(3)についての研究を行った。 (2)の研究としては、概念体系の収集と統合という仕組みを提案した。ここでは、さまざまな領域の概念体系を概念の階層的関係と例(インスタンス)として表現し、これらの概念体系間の構造の類似性を利用することで関係を機械的に発見する。関係性の発見アルゴリズムについては、前年度まで行ってきた構造の類似性に基づく発見方法に加え、インスタンス(ページ)の内容を補足的に利用する方法を提案した。この提案システムにおいては概念体系はまず、RDF(Resource Description Framework)による記述に変換されて統一的に扱われる。次に、インスタンスであるページについてページを取得して語の出現頻度によるページの特徴づけを行う。この結果から類似するページの同定を行う。同一および類似ページの共有度合いから複数の概念体系における概念の類似性を発見する。 (3)の研究としては、協調的個人資源管理(Personal Resource Management)という概念を提案した。これはスケジュールなどの複数人で共有すべき個人の情報を総合的に取り扱う枠組みである。この概念の特徴は組織によるトップダウン型管理ではない、個人レベルからのボトムアップ型管理を実現することにある。本年度はまず、個人のスケジューリング問題に限定して、個人によるタスクの認識・同定・決定という一連のプロセスを支援するシステムを携帯電話を端末とするシステムで実現した。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)